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妻のありがとう
娘達はベンチへ座ると同時に、さゆりが立って、言った。
「次は私ね」
誠は再度びっくりした顔をした。顔が涙でぐちゃぐちゃだ。
さゆりは手紙を取り出し、読み始めた。
「あなたへ。
この手紙を呼んでいる頃、あなたはびっくりしていることでしょう。娘達にサプライズをしようと言っていましたが、あなたが逆にサプライズされたね。実は娘達には遊園地へ行く事を話していたの。娘達と話して、あなたが最近ずっとお金に悩んでいることは知っていたわ。あなたは気付いていなかったかもしれないけど、娘達はあなたの事をずっと見てたわ。パパ頑張ってるねとか。お体大丈夫かなって。そこで普段言えない事を口に出して感謝しようってみんなで考えて、サプライズをしました。この記念公園でね。
みんなパパの事が大好きです。だから悩む事もあると思うけど、みんな一緒に励まし合いながら頑張ろうね。大好きなあなたへ。さゆり」




