帰り道
お化け屋敷はこの遊園地でも人気で、かなり怖かった。
誠はホラー映画が好きだが、こういったびっくり系は苦手だったため、何度か
「わぁ」とびっくりし、娘達に笑われた。
お化け屋敷から出ようとしたら、雨が激しく降っていた。
「けっこう降っているわね」さゆりがそう言った。妻は濡れるのが嫌なタイプだ。
「そうだな。やっぱり傘を持ってきてよかったな。後は濡れないアトラクションでいっぱい楽しむか」
その後は室内のアトラクションであったり、観覧車に乗ったりして非常に楽しい時間を過ごした。
「パパ。今日はありがとう。いっぱい遊んで疲れちゃったよ」
帰りの車内で美香は満面の笑みで言った。理奈もうんうんとうなずき、眠たそうな顔で答える。
「良かったな。雨で残念だなと思ったけど、意外に楽しかったな。また来ようか」
誠は言った。色々と歩いて疲れたが、それ以上に楽しさが心にあった。
帰りにパーキングで休憩をとり、また出発をした。雨はまだ降っていて日も暗がりになってきた。時計を見ると4時ごろだった。高速道路を降り、国道を使って自宅へ帰る途中、
さゆりが急に「そこの公園へ行こう」と切り出してきた。
誠はびっくりし、「え!? 今から公園へ行くのか? 外まだ雨降ってるぞ」と言った。
さゆりは「めったに行かないから、ちょっとだけいいじゃない」と言った。
誠は断る理由もなく、駐車場に車を停めた。
「ちょっと外歩こうよ」
さゆりは傘を開き、車のドアを閉め、娘達も外へ出させた。
誠は妻が雨が嫌いなのに珍しいなと不思議に思いながらも、雨の公園を歩くことにした。




