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我が家の不思議な母親たち  作者: 天野きつね
第零話 はじまり
1/17

ぷろろーぐ

 私には、小さな時に不思議な記憶がある。


 ――ねーねー、さーちゃん。


 ――さーちゃん、何であそぶ?


 ――それとも、何か食べる?


 ――さーちゃんさーちゃん、笑ってー


 女性の声が、左右から聞こえるのだ。交互に。

 それも、ただの女性の声ではない。私のお母さんの声なのだ。


 ――あそぼー、さーちゃん

 ――あそぼー、さーちゃん

 ――何がいい?

 ――ほら、くまちゃんですよー


 右、左、右、左。

 まるでステレオだ。

 そんな、不思議な記憶が、今でもたまに夢になって出てくる。

 お母さんが呼ぶ、さーちゃんと言う声が。




 あれがなんだったのか、私は知らない。


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