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秋原短編集

小悪魔の悪戯

作者: 秋原かざや

まずはあらすじを読んでから、読むといっそう楽しめると思います。

どうぞ、お楽しみください。


 グッモーニン! グッモーニン!

 こんなに良いお天気。

 足元だけ、開けたカーテンから良い感じのお日様の光。

 ふと隣を見るけれど、キミはまだ夢の中。

 そっと起きて、もう一度、開いてるところから空を見る。

 とっても素敵な澄んだ空色。

 うん、やっぱり今日はいい天気だ。

 さて、どうしよう。

 このまま寝てもいいけれど、たぶん、きっと寝れない。

 だから起きて……ふふふ。

 いいこと思いついちゃった♪

 でも、天使の心が囁いた。


 ホントにいいの?


 でも、小悪魔な私の声が言う。


 やっちゃう! だってキミはまだ寝てるのだから。

 こんな素敵な日に寝ているキミが悪いんだよ?


 キミを起こさないように、私は悪戯を開始する。

 何をしよう?

 このままいっぱいキスをしようか?

 可愛いそのキミの鼻をこしょばすか?

 ううん、それじゃ、ダメ。


 にまっと笑って、私はそっとベッドを出た。

 そして、手に取ったのは。


 黒のペン。




 グッモーニン、グッモーニン……。

 ちょっとやりすぎちゃった。

 キミを怒らせちゃったね。

 あの黒のペンは水性じゃなくって、油性だった。

 額に肉なんて、おちゃめなことをして……あんまり綺麗に取れなかった。

 だからキミは、前髪を下ろして、仕事に出ていっちゃったね。

 とっても反省したから、これからお詫びに、ケーキを買ってこよう。

 キミの好きな、あのケーキを。

 それと、今日という記念の日を祝うプレゼントも。

 キミは忘れちゃったかもしれないけれど。


 今日はホントは、キミと私が出会った記念の日なんだよ。


 それにご馳走も用意しよう。

 とびきり美味しいご馳走を、キミのために……。



 ………グッドイブニング、グッドイブニング。

 もうすぐ、キミが帰ってくるね。

 裸エプロンしたら、キミは驚くかな?

 まあそんなことしたら、キミにまた怒られるから、普通にお迎えするよ。

 ほら、いつもの足音が聞こえる。

 もうすぐ、もうすぐ、鍵をあけて、私達の家に帰ってくるよ。

「おかえりなさいっ!!」

 キミはきっと驚くよね?

 私の素敵な、お祝いというなの悪戯に。






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― 新着の感想 ―
[良い点] うわー、すてきですね。これから楽しみですね。
2019/11/22 21:33 退会済み
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