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JOY  作者: co
第3章・琥珀のバー
22/130

「すご……」

「あざやか……」

 結局全員、信号で渡らずに一部始終を見ていた。

 浅井も口を開けてみていた。そして、小さく、すごい、と呟いていた。

 大沢がそれに気付いていた。


「今のって、ジガーレイのバーテンじゃない?」

「え?あのオカマ?」

「違うって!あんなオヤジじゃなくて、学生のバイト君がいるじゃん?」

「ああ!あの超でっかい?」

「そうね、今の子超でっかかったしね」


「ジガーレイ?」

 浅井が思わず訊ねると、若い同僚が勢い込んで教えてくれた。

「そうです!ちっちゃいカクテルバーなんですけど、店長がオカマっぽいんですけど、ほかのバーテンが結構イケメンで、さっきのバイクの子も多分そうなんですよ!おまけにあの子って、名大生なんですって!」

「へー……。詳しいのね」

「やだ!私じゃなくて香子があそこばっかり通ってるから、付き合いですよ~」

「あ、なによ、紗絵があのバーテン狙いなんでしょ!」

「違うわよ!どうせカクテル飲むならイケメン見ながらって思ってるだけよ!」

「嘘!あんたってあのバーテンにばっかりオーダーするじゃない!」

「あの子のシェイクが一番上手なの!」

「何やらしいこと言ってんの!」

「え~!意味わかんないんだけどっ!」

 思わず吹きだしたが、信号が変わったので浅井は横断歩道に足を踏み出した。


 その時に後ろから大沢の声が聞こえた。

「戻るわ」

 浅井が振り向くと、大沢は踵を返してビルに向かっていて、どうしたのよ!と栗尾が呼びかけていた。

 どうしたのかな、と思いつつ、浅井はそのままコンビニに向かった。

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