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毛布
寒い夜
冷たいベッドに横たわり
温もりのない毛布抱き集めて
独り眠りにつくのです
並木道ですれ違う
初めて見た君の横顔
暗い影を垣間見る
問いかける僕から目を逸らすのはなぜ?
冷たい風頬撫でる
「謝らないで君は悪くない」
気休めでいい
傍にいるよ
辛いことなら毛布で包もう
ふたりの間でそっと温めて
溢れる涙
払ってあげることはできないから
僕はそっと君を抱きしめる
役に立たない言葉を並べるより
ずっと君を感じられる
気づかなくていい
傍にいるよ
この温もりを冷やさぬように
ふたりでずっと温めて




