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冬の花火  作者: いずか
13/17

お手紙

右手のペン


広げたレターセット


捻くれた私だから


目に見えないものは信じない


大切な言葉だから


君の心の中より


すぐ手の届く所に残したい



ごみ箱から溢れたありきたり


もう寄せ集めにでもしてみようか


気の利いた言葉が出てこない


結局いつもの自己嫌悪



右手のペン


インクが切れて


ただの棒になった


君への言葉が書けない


取り替えないのは


そう 替わりがないから



なんでもない話になったけど


「始めの一通はこんなもの」


届かない私もそっともぐらせて


言い聞かせながら封をする


今すぐにでも


逢いに行きたくなるけど


こんどこそは


返事を待って


君の気持ちを形で受け取るの



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