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第47話 ラブレター

 それからは家のことをやりながら先生とメッセージの交換して過ごした。


 昨夜の事があってから今までみたいな写真は送られてくることはなく、ホントに普通の話。「コンビニのこのスイーツが美味しいの〜」とか、「どっちのシュシュが似合うかな? 今試しに付けたの送ってみるね」とか。

 だけど一通だけ返信に困る内容のものもあったんだよね。それはコレ。


『えっとね? さっき気付いたんだけど……私、下着干しっぱなしだったよね? 見たよね? あーゆーの好きなのって子供っぽいかな? 赤坂くんに見られた白の上下も可愛くて一目惚れだったんだけど……。あ、でもね? 前に送った写真のやつみたいに大人っぽいのもちゃんと他に色々あるんだよ? 赤坂くんはどっちが好きかなぁ?』


 これはなんて答えるべきなんだろう。どっちでもいいって言うのは多分ダメだよね。

 子供っぽいのは先生の見た目に合ってるし、可愛いデザインのものは僕も好きなんだよね。だけどあの見た目で大人っぽいセクシーなのを身に付けてても、そのギャップでクるものがあるのも本音。


 というか、それを僕に聞いてどうするつもりなんだろう? まさか僕が選んだ方をメインに集める気なのかな? アレかな? よくある好きな人色に染まるってやつかな? だけどそれはちょっとどうかと思うんだ。だって僕の好みに染まるって事は、予想が立てやすいわけで、楽しみと驚きが無くなるってことだよね──ってなんで僕は自分が見る前提で考えてるんだろう。別に付き合ってるわけでもないのにね。


 だけど……だけどまぁ、僕に聞いてるからね。ここはちゃんと正直に答えたんだ。


『先生なら何を付けてても可愛いし似合うと思いますし、今日はどんなの付けてるかな? って楽しみもあると思うので、先生が好きなのでいいと思いますよ』


 ってね。なのにそこからしばらく返信が来なくて、やっと来たかと思えば、『……ばか』の一言だけ。

 どうやら僕の答えは不正解のようだね。う〜ん、難しい。


 ◇◇◇


 休みも終わって今日は月曜日。

 歩いていると後ろから車の音がして、振り返ると先生の車。先生は少しだけスピードを落とすと窓から僕に小さく手を振って走り去っていく。

 逆方向なのにわざわざ遠回りしたのかな?

 とりあえず『おはようございます』ってだけメッセージを送って僕は再び歩き出す。


 きっとまたあの三人が出てくるだろうと少し警戒して歩いてたけど、学校に着くまでエンカウントする事はなし。その理由はすぐにわかった。


 どうやら三人とも今日は学校を休んでいるみたい。昼になっても現れなかったからね。

 野村さんに僕の家の前にいた事を聞こうと思ったけど、野村さんも休み。


 一応渡瀬さんたちのグループメッセを見てみたけど何も無い上に、『みんな風邪?』って送ってみたのに既読も付かない。

 まぁ、たまにはこういう事もあるだろうと思っていたんだけど、その四人は次の日もその次の日、そのまた次の日も学校に来なかった。

 おかげで静かな日々を送る事ができたんだけど、金曜日の朝、僕に大事件が起きた。


 僕が学校に着いて靴を履き替えようとした時、上履きの奥に何かが置いてあったんだ。


 そう。ラブレターが。




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