第六話「夜の面会」
楽しんで頂ければ幸いです。
何事も無く宿に着き、自分の部屋まで帰ってきた。ベットに寝転がると、昼だが寝てしまった。
起きると夜だった。すっかり空は暗くなり、部屋には晩飯が置かれていた。晩飯を片付け、寝たばかりで眠く無いので外に出た。
歩いているとすぐに誰かから声を掛けられた。聞いたことのある声だ。
「あ、あんた! ぶつかってきた奴! また会ったわね。覚悟しなさい!」
あぁ、確かアルター・シルフィードとかいう人だ。反魔法の人で可哀想な人だ。
「あぁ、どうも。こんばんは」
「こんばんは。じゃないわよ! 何普通にしてるのよ! あんたは懲らしめてあげないといけないんだから!」
「そうなんですか……でも取り敢えず騒ぐのはやめましょう。夜ですし。また怖い人に怒られますよ。」
「うっ……」
どうやら今朝のことが若干のトラウマになっているらしい。
「それに、懲らしめるって、俺に何する気なんですか?」
「いや、それは……ま、魔法……で、吹き飛ばしたり、とか……」
「こんなとこで魔法を使う気なんですか? 家や店の物を壊しそうですけど。その場合、多分高くつきますよ?」
「うっ……それは……」
涙目になってる。何この子可愛い。性格はちょっとアレでも大人しくさせると可愛い。Sに目覚めそうだ……
「まぁ、夜も遅いですし、また明日にしましょう。ね?」
「しょ、しょうがないわね! あんたがそう言うならそうしてあげるわ!
逃げる訳じゃないんだからね!」
そう言って彼女は帰っていった。てかもう異世界生活始まって二日なのにヒロイン現れないんだけど。どうなってんだよ……。歩く気力が無くなったので宿に帰り。目を閉じながらじっとしてると眠れた。
そろそろ物語を動かしていきたいですね……。なかなか難しいです。
次回も明日の夜です。
追記
アルター・シルフィードの主人公の呼び方がバラついていたので修正しました。




