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第二十五話「合間のひと時」

 何故だ……短く纏められない……。どうしても文が伸びてしまう……。

 楽しんで頂ければ幸いです。

 さて、休み時間だ。そういえばクラスタ・トルカッタに話し掛けようと思ってたんだった。すっかり忘れてた。

 

 「あの、すみません。クラスタ・トルカッタさん」

 

 「……どうしたんだい?」

 

 「いえ、昨日の続きを、と思いまして」

 

 「そうかい! とても嬉しいよ。それで、どうしたんだい?」

 

 ん?なんか反応が変だな。どうしたんだろう。

 

 「?」

 

 「ん?」

 

 俺達が顔を見合わせてお互い頭上にハテナを浮かばせていると……

 

 「風人が何故謝ったのかが分からないのよ」

 

 シルフィードが助け舟を出してくれた。あぁ。そっか。日本では当たり前のように使うけど普通に考えたらいきなり謝ってるわけだから混乱するよな。

 

 「あぁ、すみません。僕の国では話し掛けるときに謝る風習があって。その癖が出ちゃいました」

 

 「変な風習だね……? いや、よそう。自分の出身地の風習を悪く言われるのは気分が悪いよね。ごめん」

 

 「いえ、気にしないで下さい。出身地の風習にそこまで思い入れがある訳でもありませんから」

 

 「ありがとう。君は優しいね。あ、そうだ。前から思っていたんだが君は僕をフルネームで呼ぶけど、もし気を使っている呼びやすい呼び方で構わないよ」

 

 「分かりました。では、クラスタと呼ばせて貰いますね」

 

 「あぁ。分かった。そのお返しって訳じゃ無いんだが、僕も君を風人と呼んでも良いかな?」

 

 「構いませんよ。好きなように呼んでください」

 

 「うん。そうさせてもらうよ」

 

 好きなように呼んでいいとまで言われたんだ。これは異世界友人第一号はクラスタに決定だろう。順調順調。

 

 「そういえば、二人はいつも一緒だね? 付き合っているのかい?」

 

 クラスタがそう言うと、シルフィードが前に出て

 

 「私と風人は付き合っているなんて程度の低いモノではないわ。私と風人は結婚を誓った仲なのよ」

 

 ドヤ顔で胸を張ってそう言った。漫画だったらフンスという擬音でもつきそうだ。でもなぁ、シルフィード。言う場所は考えようぜ……。

 

 現在俺とシルフィードにはクラスタを含めクラスほぼ全員の目線が刺さっている。滅茶苦茶恥ずかしい。ヤバい。

 

 ……あっ、シルフィードも目線に気付いたみたいだ。顔が真っ赤になってる。

 

 「そうだったのかぁ。祝福するよ。おめでとう」

 

 「あ……ウン……アリガト……」

 

 あ、駄目だこれ。シルフィードが羞恥で限界みたいだ。片言になってる。取り敢えず俺も礼を言おう。

 

 「ありがとうございます。とても嬉しいです」

 

 「本当はプレゼントの一つでも贈りたいんだけどね。生憎今は手持ちが無いや。ごめん」

 

 「いや、謝らないで下さい。気持ちだけで充分ですよ」

 

 気持ちだけでも充分だからな。それにプレゼントを強要するような奴は屑だからな。そんなことは絶対にしたくない。

 

 「おや……そろそろ次の授業だね。そろそろ席に着いた方がいいよ」

 

 時計を見てクラスタがそう言った。確かに次の授業までもう少しだ。

 

 「はい。そうしますね」

 

 そう言って、俺は羞恥で色々限界なシルフィードを連れて席へ戻った。

 ネタは何処で挟めばいいんだぁぁぁぁ!

 そろそろ発作が出そうです。次回もお楽しみに。

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