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第二十四話「二校時目」

 千字前後にまとめたいのですが、難しいですね……。

 楽しんで頂ければ幸いです。

 ――キーンコーンカーンコーン

 

 日本でもよく聞いた鐘が授業の終わりを告げた。

 

 「はい。皆さんそこまでにして下さい。今日、魔法が使えた、使えなかったは成績に関係ありませんので出来なかった生徒は気を落とさないで下さいね」

 

 そう言って、先生は教室から出ていった。次の授業はなんだろう。

 

 十分程経った頃、我らが担任、ガドー・ザルド先生が教室に入ってきた。

 

 「授業を始めるぞ! 席に着け!」

 

 先生がそう言うと、話したりしていて騒がしかった教室は急に静かになり、皆サッと席に着いた。

 

 「俺が担当する授業は武術。魔物や賊と戦っても生き残る術を教える。命に関わる事だからしっかり学べ。いいな!」

 

 ――はいっ!

 

 皆が大きな声で返事をした。

 

 「よし。いい返事だ。冒険者になる上でやはり一番大事なのは力だ。単純に力だけなら魔法で良くないか、とそう言われることがある。だがな、武術と魔法では決定的な違いがある。防御だ。魔法では、「あらかじめ」防御する。武術では「当たる瞬間」に防御する。そうだな……お前、コレがどういう事か分かるか」

 

 そう言って先生は教卓の前に居た生徒を指差した。名前は何だったっけな……。

 

 「YES。魔法の防御はあらかじめ詠唱しとかないといけないので咄嗟の攻撃に無力でス。逆に武術の防御は咄嗟の攻撃に対応出来まス」

 

 そう言ってその生徒は席に座った。しかし、少し変な喋り方だったな。この世界ではそういう喋り方もあるのだろうか。

 

 「よし、良いぞ。そうだな。一つ補足を加えるなら、魔法も咄嗟の攻撃が防御出来ない訳では無い。あらかじめ詠唱しとけば防御出来るんだからな。しかし、咄嗟の攻撃をくらうって事は、相手の一部か、または相手自体を見失ってるってことだ。そうすると相手は容易に近寄ることが出来る。魔法は零距離の攻撃手段が乏しい。同格くらいの格闘家でも近寄られるとほぼ無力だ。こうなったら詠唱してても防御の魔法を割られて終わりだ」

 

 へぇ。そうなのか。魔法使いでもある程度は武術が出来ないといけないんだなぁ。

 

 ……あれ?

 

 ちょっと疑問が湧いたので手を上げた。

 

 「おう。何だ。えーと……桐山風人」

 

 「あの、思ったんですけど、魔法使いって近寄られた場合の防御ってどうすれば良いんですか? 多少武術の心得があっても、武術に特化した格闘家にはやはり

無力ですよね」

 

 「良い質問だ。成績に加えといてやる。どうすればいい、と聞いたな。はっきり言って無理だ。普通、魔法使いは近距離では何においても格闘家に敵わんからな」

 

 えぇ……。じゃあ魔法使いってどうしたらいいんだ……?

 

 「ただし。近距離では魔法使いが圧倒的だ。格闘家には攻撃手段が無い。投げナイフなんかの遠距離攻撃手段もあることにはあるんだが、同格魔法使い相手だと力不足だな。普通は魔法使いが勝つ」

 

 なるほど。適材適所って奴か。魔法使いは近寄られなきゃ勝ち。格闘家は近寄りゃ勝ち。

 

 「この性質上、魔法使いと格闘家は二人一組で冒険者をすることが多い。遠距離は魔法使いが、近距離は格闘家が。って感じだな。質問に対しての答えはこれで終わりだ。他に質問はあるか」

 

 「いえ、無いです。ありがとうございました」

 

 「他の生徒も質問があったらドンドン手を上げてくれ。んじゃ、授業を再開するぞ」

 

 ――キーンコーンカーンコーン

 

 鐘が鳴った。授業は終わりだ。あの後は結局武術の生い立ち等を学んで終わった。次回からは実技だそうだ。場所も教室ではなく武道場、または運動場で授業を始めるらしい。

 駄目だ!ネタを挟む隙が見当たらねぇ!説明パートはキツいっす……。

 ネタが!圧倒的にネタが足りない!

 あ、こっから更新は不定期とさせて下さい。期限を意識しながら書くとなかなか思うように執筆出来ないので……。

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