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第二十話「ベテラン教師の眼」

 なんとか日が変わる前に間に合いました……遅れてすみません!

 楽しんで頂ければ幸いです。

 うおっ、なんだよ。ビックリした……。こいつは……確か……そうそう。クラスタ・トルカッタって言ってたな。

 

 「はい。戦いました」

 

 「うわぁ――すごいなぁ。どうなったんだい?」

 

 「討伐しました。ゴブリン三匹程ですけど」

 

 「凄いじゃないか! 僕は魔物と対峙するとどうしても足が震えちゃって……。おまけにいざ剣を突き刺すとなると躊躇しちゃって失敗するんだ……」

 

 「最初は皆そうみたいです。俺だってそうでした。面倒見の良いおじさんのお陰でなんとか覚悟決められただけだけなんです」

 

 実際ちょっと前まで俺も似たようなもんだったしな。ずっと草採ってたし。

 

 「今日はちょっと用事があるんだけど、また明日にでもゆっくり話を聞かせておくれよ! じゃあ、また明日!」

 

 「はい。さようなら」

 

 ふぅ。なんか目がキラキラしてたなぁ。人に聞かせるほど大した話でも無いんだけどなぁ。まぁ、了承しちゃったししょうがないか。

 

 ……すると

 

 「フフ、人気ね」

 

 シルフィードがそう言ってきた。

 

 「からかうなよ。たった一人じゃないか」

 

 「そうでもないみたいよ?」

 

 シルフィードに言われて辺りを見回すとこっちをチラチラ見ている人が結構居た。話し掛けようかどうか迷ってるようだ。う――ん、面倒臭いし、放っておこう。

 

 「宿に帰ろう。シルフィード。準備して依頼でも受けようよ」

 

 「そうね。お金稼いでおきましょうか」

 

 シルフィードも賛成のようだ。

 

 その日はゴブリンの討伐の依頼を受け、宿に帰った。

 

 翌日……

 

 「今日から授業か! 楽しみだなぁ」

 

 少なくとも日本の学校で昔の人のことや生活に全く使わなそうな難しい数式なんかを習うよりは全然マシだ。こっちで習うことは間違いなく役立つことだからな。

 

 「フフ、それだけやる気があるなら大丈夫ね。それじゃ、行くわよ」

 

 準備が出来たので俺とシルフィードは宿を出て、学校へと足を運んだ。

 

 「出席を取るぞ!」

 

 教室に入って数十分後、そう発言したのが担任であるガドー・ザルド先生だ。名前を呼ばれた生徒が手を上げ、返事をしていく。

 

 「欠席は居ないな。それじゃあ数分もすれば授業が始まる。ちゃんと席に着いておけよ!」

 

 ――はいっ!

 

 ――はい。

 

 ――はい!

 

 各々が返事する。……と、俺もしとかなきゃな。はいっ。ちょっと俺の方見て睨んでたからな。危なかった。この人数の中で返事して無い奴を見分けるとかすげぇ……。

 短くするとどうしても動きのない話が出来ちゃいますね……。

 でも、「空き時間にサッと読める小説」というモットーは貫き通したいので、分は短くても動きがある、でも展開は早すぎない。そんな小説を書けるように頑張ります!

 次回の更新は明日の夜です。

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