表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない青春の中で  作者: 白月 海
59/61

59話 試合の終わりに

「っち!」


この試合一番の激しいディフェンスが真琴を襲う。

もちろん目の前にいるのは畑ヶ田だ。


「真琴、こっちだ!」


「頼んだ!」


真琴は烏山にボールを回し前を走る。

それに合わせて前方にパスを投げる。


「ナイスパスだ!」


再びボールをキャッチしゴールへと向かう。


「させない!!」


「しつこい!」


しかし、畑ヶ田も意地をみせる。

右側にフェイントをかけて突破・・・しかしその奥にはキャプテン・越智田が立っていた。


(くそっ!この距離じゃシュートは打てない!!)


「むっ!?」


「先輩!!」


「っ!ナイスだ!!」


仁井のスクリーンにより越智田を抜いてシュートを放った。


ザシュ


「よしっ!!」


「ナイッシュ!」


それからの試合は一進一退。

お互いに激しい攻防を繰り広げている。


「いけっ!!真琴!!」


「決めてください!!先輩!」


「うおぉぉぉぉ!!!」


烏山や他のメンバーにフォローしてもらい、真琴はシュートを放った。

そのボールは綺麗な弧を描きリングへと吸い込まれいった。

そして、それと同時に試合終了のブザーが鳴り響く。


得点ボードに表示されている数字は・・・


76:72


春桜高校の勝利が確定した瞬間だった。


「・・・や・・・やったぁぁぁぁ!!!」


「よっしゃあああ!!!」


観客達もその熱かった試合に声を送る。


「すげえ!!東条高校に勝ったぞ!!」


「両方とも凄かったぞ!!」


「ナイスプレーだったぞ!」


喜びを露わにする春桜高校と変わって、東条高校のメンバー、控えはというと・・・

無言で立っていた。


「先輩・・・すみ、ません・・・」


「・・・畑ヶ田・・・」


「俺が、もっと強ければ・・・」


「お前は十分に戦った・・・だから・・・」


「せ、先輩・・・」


フッと笑い、越智田は畑ヶ田の頭に手を乗せる。


「もう泣くな、次は勝とう」


「・・・っ!」


「分かったな?」


「っはい!」


涙を拭き、整列をする。


「76:72、よって春桜高校の勝利!礼!!」


「「「ありがとうございました!!」」」


ベンチに戻り、帰り支度をする。

メンバーの顔には疲れがみられるものの笑顔だ。


「・・・ん?」


真琴の背後に誰かが近づいてくる。


「・・・お前か」


「・・・・」


それは畑ヶ田だった。


「・・・次は負けない」


「まぁ・・・戦う機会があったらな」


真琴はそれだけ伝えると、その場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ