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終わらない青春の中で  作者: 白月 海
54/61

54話 攻防

「よっしゃ!よくやったぞ!」


「はい!」


春桜高校のベンチにて、仁井を褒める烏山。

最後のボールを奪い取りそれを得点に繋げたというのは大きい。


「仁井、よく走ってたな」


「あの畑ヶ田って野郎は嫌いっすからね!活躍なんてさせるもんですか!」


「だが...あいつがこのまま大人しくしているというのは考えられないな」


郷田が東条高校のベンチを見ながら言葉を零す。


一方、その東条高校では...


「くっそ!」


「畑ヶ田落ち着け、お前の悪い癖だぞ」


「悔しいっすね...あいつらにやられっぱなしは!」


「普段のお前のプレーならばこはならなかったな」


「....」


「お前は春桜高校を舐めすぎだ。郷田が試合に出ないとはいえ、向こうにも実力者がいる」


「...あの野郎っすか」


「ああ、お前をマークしている東仙寺という男だ」


「確かに、思った以上にあいつは強いっす」


「畑ヶ田...」


「でも、このままじゃ終われない!」


「...っふ、頼りにしているぞエース」


「うっす!」


(この畑ヶ田が認める程の男か...だが、獲物を前に大人しくしている程軟弱な奴じゃないぞこいつは。2クォーター目が楽しみだ)


そして、ブザーが鳴った。

これは次のクォーターが始まる合図だ。


「よし、行ってこい!」


「「「はい!!」」」


東条高校からのボール。

真琴は選手達の表情が気になった。


(やる気満々って感じだな)


先程とは違い、その目には勝つという意思が強く見える。

越智田や畑ヶ田だけじゃない。

東条高校というのは精鋭揃いのチームなのだ。


「こっちだ!」


ポイントカードから畑ヶ田にボールが渡される。

マークを付くのは真琴だ。


「っ!スイッチ!」


真琴の行く手を阻むように、東条高校の選手がガードをする。

その場所から畑ヶ田が中に切り込んでいった。


「はぁっ!」


ジャンプシュート、そのシュートブロックに入るのは中にいた烏山だ。

タイミングはピッタリ、ブロック出来る。

...が


「そこだ!」


烏山が畑ヶ田の方向へ行った事により、越智田には誰もディフェンスをしていない。

その隙を見逃さなかった。


「ナイスパスだ!」


越智田へとパスを送り、受け取った瞬間シュートを決められる。


「もちろんっすよ!」


「真琴!速攻!!」


「っ!」


越智田がシュートを決めた瞬間に、真琴は前へと全速力で駆けていった。

そこに烏山のロングパスだ。


(決められたら、決め返す!!)


真琴はそのロングパスを受け取りレイアップ。

誰もディフェンスに付いていなかった為、軽々得点を決めた。

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