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終わらない青春の中で  作者: 白月 海
43/61

43話 約束

カチャカチャ...

今この場を支配しているのは食器の音だけだ。


「...」


「...」


無言の時間が過ぎていく。

真琴はちらりと凛を見る。


(さっきまで結構話していたのに、今は妙に静かだな)


「...先輩」


「あ!な、なんだ!?」


「私の顔に何か付いてますか?」


「え、いや何もついてないぞ!」


「...さっきからジッと見られていると、なんだか落ち着きません...」


「そ、そうか...悪いな」


「いえ...」


全ての片付けが終わり、ひとまずは休憩だ。


「ほい」


「ありがとうございます」


テーブルにお茶を出す。


「なんか、いつもありがとうな。凄い助かってる」


「そうですね、台所の近くにはインスタント食品ばっかりでしたね」


「うっ...」


「先輩って小説とか読むんですね」


「え?ああ、そこの本棚か」


「ちょっと見てみても良いですか?」


「いいぞ」


「あ、この本有名ですよね」


「一応映画化されてたからな。もちろん映画も観たぞ」


「私も観ました。面白かったですね」


「ああ」


「...あ、これは」


「それは両親の写真だな」


「幸せそうですね...それに優しそう」


「...ああ」


「すみません、立ち入った事を」


「いや、別に気にしなくていいよ」


「...そういえば球技大会も終わって、次はテスト期間ですね」


「...まじか」


「まじです」


「まぁ、授業さえきっちり聞いておけば何とかなるだろ」


「それ、本気で言ってます?」


「ん?本気だぞ、それに今までもそれでなんとか通ってる」


「...意外ですね」


「何がだ?」


「私のイメージだと勉強とか、できなそうだったので」


「失礼な...まぁ、平均点は多少超えてるってレベルだけどな」


「そうですか...」


「凛はどうなんだ?」


「私ですか?...まあ、そこそこですよ」


「そう言ってるやつほど頭良いんだよな...」


「家でしっかりと予習するタイプです」


「絶対頭良いタイプだろ」


話が進み、気付けば日が落ちてくる時間帯になっていた。


「...さて、それではそろそろ帰りますね」


「ん、もうそんな時間か。途中まで送っていくよ」


途中まで送っていく為、真琴も一緒に外に出た。


「あ、ここらへんで大丈夫です。ありがとうございました」


「ああ、こっちこそ夕飯まで作ってもらっちゃって助かったよ、ありがとう」


「...それと」


「ん?」


「ま、また...先輩のお家にお邪魔してもいいですか?その...気が向いたらまた料理を作ってあげます」


「...ああ!待ってるよ」


「っ!はい!」


満足げに帰っていく凛を最後まで見送った。


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