40話 当たり
「そろそろメシにするか」
真琴がそうそう言うと、凛が思い出したように言った。
「あ!今日お弁当作ってきましたよ」
「え、ほんとか?」
「はい、たしか水族館の敷地内に休憩スペースがあったと思うので、そこで食べましょう」
「分かった、というか本当いつも悪いな」
「いえ...私が好きでやっている事なので...」
二人は休憩スペースへとやってきて、お弁当を食べる事にした。
公園みたいな場所で、机には大きな日差し避けの傘も用意されている。
「今日はせっかくのデートなので、いつもより頑張ってきました」
普段の日よりも大き目のお弁当箱を広げると、中身はサンドイッチだった。
それも中に挟んでいる具材は色とりどりだ。
「おお、凄いな」
「からあげとかもあります」
「美味そう...てか、やけに鞄が大きいと思ったんだけど...これが入っていたからか」
「はい...」
「凛の料理は美味しいから、嬉しいよ。ありがとな!」
こうして二人は、一緒に食べていく。
「あ、先輩」
「ん?」
「そういえばここの水族館、今日はイベントがあるみたいですよ」
「イベント?」
「はい、チケットの...この下の番号で景品があるみたいです」
「へぇー...一位は年パスか」
「後はお土産とか、そういうのみたいですね」
「あ、それと...」
「ん?」
「この後イルカショーがあるので、行きたいです」
「おう、それじゃこれ食べ終わったら行こう」
「はい」
こうして二人は食事を取り終わり、イルカショーを観る為に移動していった。
「さあさあみなさんお待ちかねの可愛いイルカショーの始まりです!」
元気なお姉さんの声と一緒に、周りのお客さんも盛り上がる。
「まずはー...ジャンプ!!」
お姉さんの声でイルカ達は大きく飛び跳ねる。
「わあ!」
隣で座っている凛も大喜びだ。
その凛の驚いた顔に、真琴も笑う。
あっという間にイルカショーが終わっていった。
凛はまだ興奮冷めてない様子で、真琴に話しかけている。
「先輩!凄かったですね!!」
「ああ、あんなに飛ぶもんなんだな!」
なんだかんだ言っても、真琴も楽しかったみたいだ。
「ああ、いいなあ...飼いたいなあ...」
「いやそれは無理だろ...」
「あ、そういえばチケットの番号当たってるかどうか見てみましょうよ」
「ああ、どこに行けばいいんだっけ?」
「たしか入口の受付の方だったと思います」
真琴と凛は受付の方へと向かっていった。
「あ、ありましたよ!」
「え!まじか!」
真琴のチケットの方は残念ながらハズレだったが、どうやら凛の方の番号は受付近くのボードに番号が書き出されてたみたいだ。




