37話 結城家での食事
「お邪魔します」
「あら、おかえりなさい夏未、真琴君」
夏未の家に到着すると、笑顔で結城母は迎えてくれた。
凄いニヤニヤしたいたが。
「ただいま、お母さん」
「あ、お姉ちゃんに真琴さんおかえりなさいー」
妹である三波も部屋から降りてきて迎えてくれた。
玄関の前で話をしていると、丁度結城父も帰ってきた。
「あらあなたもお帰りなさい。ご飯できてるわよー」
「ああ、ただいま。ん?真琴君も来てたのか、こんにちわ」
「こんにちわ、今日もお世話になります」
「はっはっは、良いんだよ」
丁度みんな揃ったところで、食卓へと向かう。
「それじゃ、みんなで」
「「「「「いただきます」」」」」
今日は鮭に白米、味噌汁にサラダなどの様々な食材が並んでいた。
「そういえば球技大会はどうだったのかしら?」
「あ、うん。総合2位だったよ!それに真琴君が凄い活躍してた!」
「へぇー!凄いじゃない!真琴君はたしかバスケだったわよね?」
「はい」
「中学の頃にバスケ部とか入ってたりしたの?」
「まぁ、一応...久しぶりに運動したので筋肉痛気味ですが...」
苦笑いしながらそう真琴はそう言った。
実際、もう体が少し痛い。
「真琴君は若いからすぐに筋肉痛になるけど、私みたいな中年になってくると日を跨いでから襲ってくるんだよ」
ビールを片手に結城父は話した。
「そういえば真琴君、凄いモテるようになったんだってー?」
「え?いや、そんな事は無いと思いますよ」
「夏未が言ってたわよー」
「え、そうなのか?」
「ふぇっ!?い、いや雀ちゃんが言ってたんだよ!!」
「五十嵐が?」
「う、うん...あの試合観てた子達が″あの先輩かっこいい″とか色々言ってたのを聞いてたんだって!」
「ふーん...」
「真琴さんは良い男だからしょうがないよお姉ちゃん。ふっふっふー、その内ファンクラブとかできちゃうんじゃないかなー?」
「いや、それはさすがに無いよ三波ちゃん...最近は薄れてきたけど、まだ不良って扱いが抜け切れてないんだよ」
「なら言っちゃえばいいんですよ!あの上級生達が動物を虐めてたから、つい手を出したんだ!って!」
「...それだけは絶対に隠し通す」
そんな会話をしていると、気付けばみんな笑顔になっていた。
(ああ、やっぱりいいな...)
「あ、そういえば真琴君。」
「はい?」
「今度の日曜日は暇?みんなでアウトレットへお買い物しようって話してたんだけども、真琴君もどうかなーって」
「あー...ちょっと用事があるかもです」
「あらー?もしかして、デ・エ・ト?」
「お、お母さんっ!?」
「ちょっと後輩にそういう風に誘われてはいるんですけども...」
「えっ!まさか当たるとは...私の勘もバカにはできないわね...」
「デ、デート...真琴君が...」
「それでその子はどんな子なのー?」
「どんな子...大人しそうに見えて意外と物事をハッキリ言う奴ですかね。あ、それと料理が上手です」
「あ!もしかして真琴君にお弁当を作ってるあの子?」
「ん、ああそうだ」
「え、真琴君ってお弁当作ってもらってるの!?」
「最初は断ってたんですけれども、食生活伝えたら怒られて...それから親切に作ってくれるようになったんですよ」
「ほほぉ、親切ねぇ...」
「ん?どうしたんですか?」
「いやー、何でもないわよー」
少し考え込むような表情をしていたので真琴は聞いてみたが、軽く流された。
そしてこの日の食事は終わり真琴は帰る事になった。
「ご馳走様でした」
「うんうん、また来てね!」
夏未は途中まで一緒に付いてきてくれるようだ。
「もうここらへんで大丈夫だ」
「あ、うん...あ、あのね真琴君」
「ん?」
「今日はごめんね、強引だったし...」
「親子だからな、そういうところも似てくるさ」
「そ、それじゃまた学校で...!」
「ああ、また学校で。ありがとな!」
こうして1日が終わっていった。
真琴の学園生活が変わる、1日が...




