表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない青春の中で  作者: 白月 海
34/61

34話 強引な夏未

場所は移動した真琴は、再びバレーの試合を観ることにした。


(それにしても凄い声援だな、特に先生...)


そう、この試合でのゆいちゃん先生の声量は凄い。

生徒達の声にも負けていないのだ。


「ほらみんなもっと!!3組には負けないで!!」

「そこ!そこよ!!」


生徒達もその必死さに少し引き気味だ。

なぜこれほどまでに声を出しているのか?

その答えは簡単だ。

相手が2年3組だからだ。


「夏未、サーブよ!これで決めちゃいな!」


どうやらマッチポイント、しかも夏未のサーブのようだ。


「う、うん!」


その様子を客席から観てた真琴も、応援する。


「頑張れ、夏未!」


周りの生徒よりもそれは小さいが、心のこもった応援だった。


「えいっ!」


夏未が打ったボールは、そのまま相手のコートへ...

コースが良かったのかそれは綺麗に決まっていった。


「やったあ!」


「夏未、やるじゃん!」


笑顔でみんな喜んでいた。

そしてもちろん、この人も...


「やったあああ勝ったあああ!!!」


なぜかバレーに参加していた生徒達よりも喜んでいた。


野球の方は、真琴は行かなかった。

誰も知り合いがいなかったからだ。


こうして、楽しくも熱い球技大会が幕を閉じていった。

2年2組の総合順位は、第二位と大健闘だった。

ついでに優勝は3年1組、郷田がいるクラスだ。


(まぁ、惜しかったな)


バスケに関しては、真琴達はその後も順調に勝ち進み優勝していた。

しかしその他の種目では負けていたのだ。


(野球は4位、バレーは3位か...)


学年ではトップの成績だったが、やはり3年生はどこも強敵だった。


球技大会が終わると、時刻は既に3時半になっていた。

学校に戻るとそのままホームルーム、ゆいちゃん先生がとても機嫌良さそうだ。


「みんなお疲れ様!はいこれ、ハーゲン○ッツと飲み物!」


「きたっ!!」

「ハーゲン○ッツ!!」

「愛してるよゆいちゃん先生!」


各々が叫びだし、ハーゲン○ッツを取っていく。

クラスの生徒全員が取り終わった頃に烏山が話しかけてきた。


「おーい、真琴!」


「ん?烏山か」


「この後クラスのみんなで打ち上げいく予定なんだけど、一緒に行かないか?」


「...いや、行かない。その気持ちだけもらっておくよ、ありがとな」


「そっか、それじゃまたな!」


今日はバイトや用事は無いのだが、久々に運動をした為疲れてしまった。


(さっさと帰ってシャワー浴びて寝たい...)


今真琴の頭の中にはそのことしか考えていない。


「あ、ま...真琴君!」


「夏未か、俺はもう帰るぞ」


「は、早いね?」


「早く家に帰って寝たいからな」


「...お、お母さんがね!」


「ん?」


「お母さんが、真琴君きっとお腹を空かしているだろうから、きょ...今日うちでご飯食べに来なさいだって!今携帯みたらメール入ってて...」


「まぁ確かにお腹は空いてるけど...」


「それじゃ、き、決まりね!」


「でも多分俺起きないぞ?」


「え?このままウチに来るんじゃないの?」


「だとしてもシャワー浴びたい...そしてそれが終わったら多分寝ちゃうだろうし」


「....」


「いや、そんな顔しても一度寝ると中々起きないんだって」


「じゃ、じゃあ...わ、私がお、起こすもん!」


「携帯鳴らしたところで無駄だぞ?」


「だったら真琴君の家についていく!」


「え?」


「え?...あ」


いつになく強引な夏未。

そうしたのは、五十嵐だ。


学校に戻る途中に二人は話していたのだが、五十嵐の一言が夏未を焦らせた。


「東仙寺君、あの試合から他のクラスの女子から人気が凄いのよ...」


それを聞いた瞬間、夏未の中の思考が停止した。

このままでは駄目だ、と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ