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終わらない青春の中で  作者: 白月 海
24/61

24話 委員長と後輩

真琴と凛が屋上で食事が終わり話している頃...教室では生徒の一人が頭を抱えていた。

委員長、月野である。

なぜ頭を抱えているのかって?

それは朝の出来事が理由だ。


(わ、私...何て事を...!!)


映画のチケットは、たまたま父親から貰った。


「鏡花、この映画のチケットを知り合いから頂いたんだがちょっと最近は仕事が立て込んでてな...良かったら友達とでも行ってきなさい」


最初は友達と一緒に行こうと考えて、貰った。

だが、これを東仙寺に渡せば少しは前回の事を許してくれるのでは?と思ってあげる事にしたのだが...


「別に大丈夫だって」


この一言が月野のハートに火をつけた。

どうしても渡したい、そんな目的が胸いっぱいに包み込まれる。


(あ...あ...)


問題はその後だ。

今度の日曜日、一緒に映画を観るという約束をついついしてしまったのだ。


(休みの日に二人で...映画...)


思い返すと顔を真っ赤にしながら頭を抱える。


(これって、これって...)


何を隠そう、これは世間一般で言う...


(デートってやつよね!!?)


月野は真琴に、デートを申し込んだのだった


真琴はそんな月野の状態を知らず、屋上で凛と話している。


「っていう事があってな...はぁ」


「それって、デートじゃないんですか?」


「いや、別に付き合ってる訳じゃないし...」


「でも行くんですよね?」


「...多分、断ろうとしても拒否されるだろうしなぁ...」


「...ふーん」


「凛?どうした?」


「別に何でもないです。そろそろ予鈴なりますね、帰りましょう」


(...一瞬怒ってるように見えたけど、怒る理由なんて無いし気のせいか)


教室に戻り、授業の用意をする。

それからはいつも通りだ。

全ての授業が終わり、帰宅時間だ。


「と、東仙寺君」


その時、真琴に声がかかる。


「...月野」


「そ、その、れ...連絡先教えなさい」


「ん、ああそっか」


無事連絡先を交換し、月野は新しく登録された名前を見る。


「月野?」


「えっ!?あ、うんもう大丈夫!さ、さようなら!」


そのまま帰っていった。


真琴も靴を履き替え、いつもの帰り道を歩く。


「あ、先輩」


「ん?凛?」


「お昼ぶりですね、初めて帰り道一緒になりました」


「そうだな...帰宅部だからいつも早く帰るしな。あれ、部活は?」


「部というか愛好会です。それと昼のうちに全部やってしまいましたからね...先輩が忘れて、屋上に来なかった時間を利用して」


「うっ...悪かったって。今度何か奢る」


その言葉を聞いた凛はニヤリと笑う。


「それじゃ先輩」


「そ、その顔やめてくれ...何を奢らせるつもりなんだ...」


「いえ、別に奢りじゃ無くても平気です」


「?」


「...私とデートしてください」


少しだけ頬を染めながら、凛は言った。

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