23話 デートのお誘い?
月野とのやり取りから次の日...
真琴に驚愕する出来事が学校で起こった。
それは...
「東仙寺君、ちょっと来て」
教室に入ると同時に、月野に連行された。
「え、ちょっと月野さん?」
「いいから来なさい」
とても強引である。
せっかく教室に到着したのに、すぐ出された。
...鞄すら置けていない。
少しだけ教室から離れた場所まで連れてかれると、紙切れを差し出された。
「えっと...これは?」
「映画のチケット貰ったの...この映画、とても面白いみたいだからあなたにあげるって言ってるの!」
「...」
「そ、その...やっぱり昨日は悪い事しちゃったから...」
「いや別に大丈夫だって言っただろ?俺はもう気にしてない、逆にそれ貰ったら悪いって...月野が行った方がいい」
「...それじゃあなたに何も返せないじゃない」
「だから別に返してもらう物なんて無いんだって」
月野はむーっと不機嫌そうな表情をする。
これは貰わないと教室に戻れない感じがする。
(はぁー...これ、どうしよ...)
そう思っていると、月野は口を開ける。
「そ、それじゃ...今度の日曜日に行きましょう!」
「え?」
「決まりね、良い?駅前に1時集合、決定!」
「えっと、ちょっと月野さん?」
「あなたはこのチケットを貰わない、でも私は渡したい。だったら一緒に行けばいいじゃない。」
どうやら今度の日曜日に、月野と映画を観に行く事が決定したようだ。
満足したようにそそくさと先に教室に戻っていき、真琴は軽く溜め息をつきその背中を追うのだった。
それからホームルーム、授業と終わっていき昼休み。
真琴に一通のメールが送られてくる。
(...凛からか、屋上にいます...あ)
今日は凛がお弁当を作ってくれる日だった。
(やば!すっかり忘れてた、とりあえずすぐ向かおう)
急いで50周年ホールの屋上へと向かった。
屋上に着くと、月野と同じような不機嫌そうな表情をしている。
「え、えーと...その」
「...忘れてたんですか?」
「...悪い、最近少し色々とあってな...」
「でもすぐ来てくれました」
「?」
「先輩は、私のメールを読んで急いで来てくれたんですよね?」
「ま、まあ」
すると凛は今までの不機嫌な表情から一変、笑顔になる。
「なら良いです、こうして来てくれたのなら」
「...」
思わず真琴はその笑顔に釘づけになった。
...もちろん、可愛いと思ったからだ。
「先輩?」
「...あ!ああ、本当に悪かったな!」
(何だよあれ、反則だろ!)
少し遅れてしまったが、お弁当を出してくる。
今回も綺麗に盛り付けをされていた。
もちろんお味は...
「どうですか?」
「美味すぎる」
即答である。
「...なら、良かったです」
凛も嬉しそうだ。
作る側にとって、食べてくれる人が美味しいと言ってくれるだけで満足する。
そして真琴はとても美味しそうに食べてくれるので余計にだ。
「そういえば、色々あったって言ってたけど今日何かあったんですか?」
「ん、ああ」
月野の名前は伏せて、今日の出来事を話してあげた。




