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終わらない青春の中で  作者: 白月 海
15/61

15話 種目決め

授業開始ギリギリで教室に戻り、すぐに授業の用意をする。


「珍しいね、昼休み帰ってこなかったの」


「ああ、ちょっとな」


簡単な返事だけをすると、授業が始まる。


(それにしてもあれ美味かったな...また今度食べに行ってみるか)


それから最後まで授業が終わっていき、帰りのホームルームが始まる。

朝も言ってたように、球技大会の班決めだ。


「えーっと、それじゃ委員長の月野さん」


「はい」


「前に出てやってもらおうかしら」


こういう時、進行役をするのは委員長である月野だ。

一時期物凄い絡まれていたが最近では少なくなってきていた。

完全に無くなった訳ではないが...


「えっと、球技大会の種目はこれと、これ... 最後にこれです。朝に先生が話していた3つです」


黒板に綺麗な字で書いていく。

書き出されたのはバスケット・バレー・野球の3つ。


「まずは種目を言っていくので、それに出たかったら手を挙げてください。」


スムーズに進行役をこなしていくも、異論をいう人物がいた。

...戸高とだか ゆい、このクラスの担任だ。


「せ、先生?」


「球技大会、優勝しましょう!烏山君!」


「はい!?」


「あなたが出る種目はバスケに決定よ!」


「ええっ!?」


それからというもの、その種目に入っている運動部員はゆいちゃん先生により強制的に決められていった。


「よし!とりあえず主力達は決まったわね」


「え、え~と...では、これから残っている人達をどの種目に入るか決めていきましょう」


いつもと違う先生の迫力に押されていたが、ようやく自分を取り戻す月野。


「あー、ちょっといいか月野」


「どうしたの、烏山君」


「バスケについてなんだけど、俺から一人入ってもらいたい奴がいるんだ」


「別にいいと思うけど、誰?」


「真琴だ、東仙寺 真琴」


烏山の言葉に、クラス中の視線が一ヵ所に集まる。

もちろんそれは真琴へ。


「...ん?」


正直な所、話を全く聞いていなかった。

余った種目に出ればいいかな、程度だったのだ。


「一つ聞くけど、種目で言えばバスケ部のエースである烏山君がいるバスケが一番勝つ確率が高いわ。なんでこの″不良″を?」


「この前の体育の授業でバスケあったろ?その時見てたんだけど、上手かったし」


「...」


「本当に勝つ気だったら一人でも戦力が欲しいだろ?」


その爽やかなスマイルで、さすがの月野も溜め息を吐く。


「はぁ~...まぁいいわ、そうしましょう」


最後にギロリと真琴の方を睨んだ。


(おいおい、俺あの人苦手なのに...)


余計な一言を...と烏山に対し思うのであった。

そこから先は順調に決まり、ゆいちゃん先生は月野にありがとうと言うと、みんなに一言伝える。


「...球技大会、総合優勝したらクラスのみんなにハーゲ○ダッツと飲み物を奢るわ」


「「「!!!!」」」


ハーゲ○ダッツとは、とてつもない威力を持つ。

高価なアイスであり、学生にとって簡単に手に入る事のない代物だ。

それが無料で食べれる、しかも飲み物付きだ!


ゴクリ...


一瞬にして2年2組は静まり返る。

そして...


「...う...うおおぉぉぉぉ!!!」

「ハ、ハーゲ○ダッツ!!」

「クリスピーサ○ドも有りなんですよね!?」


一斉に叫びだす。

このクラスが1つになった瞬間だった、と後に先生は語ったという。



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