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終わらない青春の中で  作者: 白月 海
13/61

13話 50周年ホール

週が明け、登校日

真琴は教室に入り、いつも通り自分の席に座る。

隣の席には結城夏未が既に座っていた。


「お、おはよう...ま、真琴君」


「ああ、おはよう...真琴君?」


いつもと変わらないと思っていたのだが、変化があった。

それは下の名前で呼ばれた事。


「あっ!え、えっとね、お...お母さんが真琴君も私の事夏未って呼ぶ事になってるんだから、あ、あなたも下の名前で呼びなさい...って!」


「そうだったな...」


(すっかり忘れてた...)


「だ、だからその...真琴君も夏未って...呼んでい、いいからね!」


「別に学校だったら東仙寺でもいいんじゃ...」


「いいの!」


「わ、わかった」


夏未の迫力に押し負けた。

どうしてそこまで...とは思ったが、そっちの方が呼びやすくて良いのだろう。

話していると担任がきて、ホームルームが始まった。


「はい、みなさんおはようございます。えー、それと帰りのホームルームの時に今月行われる球技大会のチーム分けを行いたいと思います!種目は3つ、バレー・バスケ・野球ね...絶対に優勝するのよ...」


そう告げると、ホームルームが終わりチャイムが鳴った。


(何か最後、先生の目が燃えてた気がするけど...。あ、一応村上さんに少しだけ遅れるかもってメール打っておくか)


それから授業を終えていき、昼休みになった。

真琴は席を立ち、売店へと向かっていく。

...今日は少しお腹が減ったから、パンを買うつもりだ。

実は初めての売店である。


(結構混んでるなー、えーっと...焼きそばパンとパックのジュースでいいか)


想像より時間を取られたが、パンと飲み物を購入した。


「...ん?」


教室に帰ろうとしていると、見慣れぬ道がある。

どうやらもう一つの建物に続く道、言わば別棟だ。

廊下の壁に貼られている紙の説明を見ていると、ここの学校の50周年を記念して新しく建てられた″50周年ホール″と書かれている。


建物内は、文化部の部室や愛好会といった部室用に設けられているらしい。

その為校舎程大きくはなく、縦長に作られている。

既にここの生徒はその存在を知っていたが、真琴はまだここの生徒になってから日が浅いので校舎の把握はあまりしていないのだ。


「基本的には部室らしいし、勝手に入るのはまずいよな...戻るしかないかな」


少し探索をしていると、上へと続く階段を発見した。

今いるところが3F、階段を上がれば4Fだ。


(まだ時間あるし、ちょっと行ってみるか)


4Fに行くも他の階とあまり変化は無かった。

少々空き部屋はあるみたいだったが、基本的に作りは同じだ。


「この上が屋上か」


5Fは屋上、歩いていた感じ昼休みにここの棟まで来て食事を取る人はほぼいない様子だったから行ってみる事にした。


(ここの作りから言って、屋上っていう規模でも無さそうだけど...)


屋上へと続く階段を上り、ドアの前に立つ。

ドアノブを捻ってみると回らない。

鍵がかかっているみたいだ。


(ちょっと見てみたかったから残念だな...あれ?)


ふと窓の方を見てみると、少しだけ開いている。


(あそこから侵入できそうだな)


鍵が壊れているらしく、ロック出来ない状態になっていた。

しかも人一人は入れるくらいの大きさの窓だ。

...これだったら出られない状況には陥らないだろう。


結果、真琴はそこから侵入した。


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