さびしがり屋ウサギのルル
広い広い野原にその子はいました
シクシクと泣きながら
「さみしいよぅ
さみしいよぅ」
ウサギのルルはさびしがり屋さんです
友だちのウサギたちはわるい猟師さんに捕まってしまいました
もう、会うことができません
ルルは足がとくに速かったので
捕まらずに逃げることができました
でも
ルルは後悔しました
一緒に捕まっていたら
こんなにさびしい思いをしなくてすんだのです
「みんなぁ
どこに行ったの?
さみしいよぅ」
ルルは泣きつづけます
泣きつかれたルルは眠っていました
夢の中でもルルは一人でした
「さみしいよぅ
だれかいないのぉ・・・」
ルルは夢の中でも泣いてしまいます
さびしくて
さびしくて
ルルは夢が怖くなりました
そんな時でした
温かなぬくもりがルルを包みました
ルルは安心して眠ります
ルルはぬくもりの中で目をさまします
ルルの目の前には茶色の柔らかな毛がありました
びっくりです
ルルはなんとオオカミさんを枕にしていたのです
「ごめんなさい
オオカミさん
ルルを食べないで」
ルルはふるえます
オオカミさんはルルの顔をなめます
食べられると思ったルルは逃げることもできません
でも
ぺろり
オオカミさんがなめているのは
ルルの涙でした
「オオカミさん?」
オオカミさんはルルの傍にいてくれました
ずっとずっと
さびしがり屋ウサギのルルは大きな茶色のオオカミさんといつも一緒になりました
オオカミさんはブラウンと名乗りました
ルルはブラウンの柔らかな毛が大好きです
「ブラウン
今日もお昼寝しよう」
二匹は仲良く
くっついて
暮らしましたとさ
さびしがり屋ウサギのルル 完
もう少しほのぼの要素があった方が良かったかなと思います。
もふもふが寄り添って寝てる光景は最高ですよね。