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コトノハ。

大きな花束、小さな願い。

作者: 紫蘭

どんなに綺麗な音色が流れて

どんなに優しき言葉が紡がれても


その言葉を声にすることは出来なかった。


今の私には出来なかった。


どんな言葉でも伝えられなかった。


声にならない想いがあった。


優しさで胸が暖かくなった。


そっと涙がこみ上げた。


遠くの花が滲んだ。


夜空の花が霞んだ。


確かに咲いてる自分の中の花も。


これまで咲いてきた花も。


全部、全部が綺麗な花だ。


優しさ、悲しさ、愛しさ、寂しさ。


彩り豊かな、色とりどりの。


大きな花束だ。


素敵だね、なんて笑ってみて。

少し寂しさを噛み締めて。


でも大きな花が咲いたなって。

にっこり笑ってみせた。


八月、夜空には沢山の花が咲いたよ。


笑顔も咲いた、泣き顔も咲いた。


でも、こんな夏があって良かった。

そんな風に私は確かな想い出の花束を作る。


Summer Flower.


秋には君にプレゼント。


しっかり渡したいな、なんてね。


大きな花束を作ることができた。

私は確かなものを持ってたのかな。


君からもらった、蕾と、言葉。


小さな願いが出来たんだ。

私はこの願いを確かなものと信じる。


私があげたい、蕾と、言葉。


まだまだ、暑いなあ…

なんて、毎日で。

もっともっと、花を咲かせて。


いつか、きっと。

みんな、それぞれの花が咲きますように。


そしていつか。

そんな花が世界でたった1人の人へ。


届きますように。


大きな花は、背中を押してくれるのかもしれませんね。


Twitter : @shirax_xx

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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 この作品を読んで思った事は17年間生きてきて 世間ではまだ小さい蕾かもしれないけれど、小さい花かも知れないけど、ちゃんと大切な思い出なんだと思いました。何言っているか自分でも分…
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