表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛しい私のお人形  作者: 永眠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/30

2.あの過去の別荘へ①

遅れました…

「お嬢様、おはようございます。」


シャッ、と軽快に音を立てて私の侍女であるメリアがカーテンを開けた。日差しはそれほど強くもなく、光は明るすぎない。朝の5時頃といったところか。

私はほんの少しの間ベッドから離れるのを渋る。が、メリアを待たせる訳にもいかないため結局は素早く起き上がった。「むくり」ではなく「しゅばっ」と。

困らせたくない、という理由を待たせたくない、という理由のお隣に添えておこうではないか。


「おはようございます」

「……。」


(…無視ですか。逆に笑えそうですね。)

ベッドから降りると、寝ている間に温まった素足が絨毯など敷かれていない床に触れて急激に冷まされていく。

…微塵も変化のない毎日が今日も始まる。

(今日も生きてるのですね。)

そう思わずにはいられなかった。両親の前でこんな弱音は吐けない。叱られるだけだろう。…せめて、思考は自由でありたかった。


「お嬢様、今日は何かご予定はございますか?」


メリアの声によって意識が思考に浸っていたところを現実に引き戻されてしまった。容赦無い、メリア。…さて、予定といったらもちろん、

(何も無いです。…けれど、どこかに行かなければいけません。)

何故今から予定を考えるのか?それはもちろん、家の中にいるのが苦痛でしかないからだ。私にとって、この上ない理由だ。…さあ、どこに行こうか。

(…()()に行こう。…()()()も生きていて、幸せだった幼少期に住んでいた、特別な場所。久し振りに…行きたいですね。)

そう決意してから、行動は早かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ