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愛しい私のお人形  作者: 永眠


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20/30

17.ふわふわとどんより

長くなったあ

現在、迎えに来た馬車の中である。馬車の中は、やけに静かだった。

お茶会の日にちは書いていなかったが予想していた。当たってよかった…!

そして予期せぬことがもう一つ…


「……ふわふわ……」


つい声が漏れた。スカートが、広がるのだ。すごく。ふわっふわに。座席に座ってもなお、ふわっと。あまりこういう部類のドレスは着ていなかったので、慣れていないのだ。邪魔…


「これが……プリンセスラインですね……」


今、体で実感している。これほどまでに重いとは…。うん、すごい重い。いや間違えた。


「……けどこれ、ちょっと暑いですね……」


分厚い生地に、きゅっと締め付けられたコルセット。呼吸が浅くなっていく気がして、窓の外の風を少し取り込みたくなる。でも、あまり顔を出して髪を乱すわけにもいかない。だって今日は――


「お茶会、ですからね……」


はあ、憂鬱だ。非っ常に憂鬱だ。

外の風景が少しずつ流れていく。白い壁の家々。市場のざわめき。子どもたちの笑い声。どれも遠く感じる。

ふと、胸元に手をやる。そこには、シェーゼとおそろいの色のリボン。ドレスに合わせて結んだのだ。

――ねえ、シェーゼ。見ていてくださいね。

これ、おそろいの色なんですよ。

馬車が少し揺れて、少しくぐもった御者の声が聞こえてきた。


「お嬢様、そろそろ到着致します。」


びっっくりした。危ない、心臓が止まりかけた。(気がする)


「はぁ……いやですね……」


声に出すと、少しだけ落ち着く。けど手は震えている。まるであの時の父のようではないか。それは困る。

――そうだ、笑っていこう。それで大抵の人は騙せる。


「よし……」


少しだけ気合を入れた。



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