幕間・休息の独語
いつもより長くなってたぁ
私は気付いてしまったのだ。
―――手紙に日付が書いていないことに。
じゃあ行かなくて良いか!…なんて思ったが、どうせ馬車が迎えに来るだろう。逃げられない。
…逃げようと考えた時点で大分性格が歪んできたことがうかがえる。
ここに来た頃はもっと大人しかったのだが……いや、この話はもうやめよう。私は今の性格のほうが気に入っているのだ。
…元の性格が今になって出てきたのであろう。
「おかえりなさい、私。」
どこかすっきりしたような笑みで誰かに聞かれたら恥ずかしいことを言ってしまった。今更恥ずかしくなってきた。…恥ずか死ぬ前にやめよう。
「ねえ、シェーゼ」
…呼びかけたが返事はない。返事がないなんてことは分かりきっている。
「貴方が人間だったら、どんなに良かったか…」
悔やんでも、喋りかけても、意味がないことは分かっている。
…分かっているけれど、喋りかけることをどうしてもやめられない。
「だから、返事が欲しいのです。」
…ねえ、シェーゼ。私、お茶会頑張るから。成功させるから―――返事が欲しい。
「…頑張るので、いつか」
返事をください。
「今でなくて良いのですから、いつか私の望みを叶えてくださいね。」
にっこりとシェーゼに笑いかけながらシェーゼの頬に指をすべらせる。
……願っても叶わない、そんなことは当たり前だ。
それに伴い、現実を突きつけられるのも当たり前だ。
それならば、何故人間は祈り続けるのか?
…それはもちろん、奇跡を信じているのではなく、無力な自分を許すため。
「…ああ。」
評価ブクマとかよろしくお願いしますねえ




