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愛しい私のお人形  作者: 永眠


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18/30

16.おそろいですね

あんなプルプル震えていた父親にすら逆らえない私はお茶会に行くことになり、現在絶賛ドレス選び中である。


「…あ、これも良いですね…けどこれもシェーゼの髪の色…っ!どれにしましょう〜!これはデザインがとっても素敵で可愛らしいのですが動きにくそうだしシェーゼの髪の色でも瞳の色でもないのです…これはだめですね、そしてこちらは素晴らしいほどにシェーゼの髪色に近いし動きやすそうなのですがデザインがちょっと私好みではなくてですね、ああいえここはシェーゼLOVEの力でいけそうなのですが多少はデザインが気に入るものにしたいかと思っておりましてですね…あっこちらのドレスはマーメイドドレスでして――」


ドレス選びに夢中になっていると、上から私めがけてドレスが落ちてきた。直角に!!!


「ふみゃっ!」


これが地味に痛いのだ。鼻が…(泣)

ところでこのドレスはどんなだろうか――


「……完っっ璧です!」


悩んでいた自分が馬鹿みたいになるほど完璧なドレスだった。先程の苦労は何だったのだ?誰か教えてくれはしないだろうか…


「それにしてもこの色!シェーゼすぎます!それにプリンセスラインとは…嬉しい限りです…!」


やっと決定したドレス。生まれて初めて自分から着たいと思ったドレス。


「…ねえ、シェーゼ。おそろいですね」


笑顔でシェーゼに向かってそう言った。どうせ、答えは返ってこないだろうけど。

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