打倒!Who!
「ロードリーよマーガレットちゃん」
「分かってます、、、」
「会いたくなっちゃったの?」
「そういうんじゃありません」
「ローランドちゃんにわざわざ会いに行ってどこに行けばいいか聞きに行ったじゃない」
「ジンを殺すためです」
「素直じゃないわねえ」
「アリアに言われて考え直しました。確かになぜ殺すのをやめているのだろうって」
ピースは船に接続する。
「ところでセキュリティ圏はどう突破するんですか?」
「ステルス機能を使えば通過できるわ」
船が透明になり、観光船かのように関門を悠々自適に突破していく。
「彼らはどう突破したのでしょうか」
「ローランドちゃんに聞いたらシンプルに加速したらしいわあ、計算すると、、、マッハ30くらいねえ」
「え〜」
顔をひくつかせながらマーガレットは情けない声を出す。
「心配?」
「別に」
そっけなく答えて着陸まで何かつまむものはないかといい台所に向かう。
「太るわよ〜」
「うるさい!」
マーガレットはスタスタと歩きながらその場を離れ台所に入る。棚を漁ると買い溜めていたスープの袋を見つける。
それを入れてゆっくりと飲むものの落ち着かずコップを持ったまま船内を歩き回る。
彼女は自問する。本当はどうすればいいのか、どうすればまたみんなと旅をすることができるのか、
(とりあえず一発殴って決めることにしますか)
船のどこに行っても誰かの形跡がある。
(掃除しないといけないですね)
マーガレットが船外の風景を見る。雲を抜けるとロードリーの街並みが広がっている。
惑星ロードリー、貴族ロード家の本拠地でもあるこの星は一つの城とそれを中心にした城下町が広がる独特な惑星である。惑星は招待制で中からの招待コードがないとそもそも星に入ることができない。
アルガス・ロードの本拠地がまさかのロードリー、灯台下暗しとはこの事だろう。
そんなことを考えながらぼおっとしていると通信機が震える。
しばらくしてからアリアからメッセージが送られてくる。
『ねえ、ロードリーに向かってるの?』
『もう着きましたよ 誰から聞いたんですか?』
『ローランドから聞いたって警部が言ってた』
『ややこしいですね』
『そんなことはどうでいいの!ジンを追いかけてるってこと?それって恋?』
『そんなんじゃない!殴るため!』
『殴る?ジンを?それって( ̄Д ̄)って感じ、それとアルガス?ってのもいる星なんでしょ、三角関係みたいね^_^ まあ、好きにしなさいよ いくらでも後始末したあげるから』
『銀河警察として?友人として?』
『両方、それと同じ恋する乙女として』
『アリアの方はどうなんですか?アルさんでしたっけ』
『それはいいの!今はマーガレットの話でしょ』
気づけばピースがマーガレットの横に立っていた。
「着いたわよ」
「うわあ!、、、なに?どうしたの」
「もう着いたわよ」
「いつ」
「五分程前かしら」
それなら早く言ってくれと思いながらアリアに適当に返信してすぐにハッチから外に出る。
相変わらず便利な作りだなと思いながら歩き出す。
「なんですかこれ!」
目の前の建物に宇宙船が突き刺さっている。
「通信に気を取られすぎて周りを全く見てなかったのね。多分ジンちゃんたちの船じゃないかしら」




