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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
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不安と不穏

そこから三人は街中を観光し、ご飯を食べ、昨日の賞金首を追いかけた話をしたりして時間が過ぎていった。

「マーガレットはなんで顔赤いの?」

「アルコール摂取したからだ」

「ジンは飲んでなかった飲み物?」

「そうだ」

マーガレットをおんぶしながらジンは歩いている。

サイント族特有の怪力で体を圧迫されないかひやひやしながらテュールと共に待ち合わせの場所に向かっている。

待ち合わせ場所にはマッドが先に立っていた。

手には大量の書物が担がれている。

「悪いなマッド、待たしちまったか」

「いま、きた」

「その本って研究員に貰ったのか」

「仲良くなった、証」

「僕もゲーム機貰ったよ」

テュールが携帯ゲーム機を取り出す。

「それほんとに貰ったのか?」

「うん、検査たくさんしたからお礼にって」

「ふーん、それってみんなでできるのか」

「分かんない」

しばらく話していても一向にオリヴィアが来ない。

「いくらなんでも遅すぎるぞあいつ」

「どおしたんれふかジ~ン」

「マーガレット、宇宙船に運んでおく」

マッドは片方の方に書物の荷物を持ち、もう片方の方にマーガレットを担いでパーキングエリアに向かう。

「俺様達はオリヴィアを探すとするか。どっかで迷子になってるだけだろうしな」

ジンは眼鏡をかける。

「なんで眼鏡かけてるの」

「発信器つけてるから」

「僕ら全員分?きもいよ、ジン」

またしてもジンはぶつぶつと文句を言いながら追跡の設定をしている。

追跡が可能になった時、驚きの事実が判明する。

「知らないやつの船の中だぞ」

「えっ」

二人の顔つきは険しくなる。

「第二パーキングエリアだ。C-36に停まってる」

「急いで向かおう」

二人は猛ダッシュでオリヴィアの発信器の位置に向かう。

移動しながら二人は会話する。

「殺しは無し?」

「場合による」

ジンの真剣な顔にテュールも緊張する。

走りながらジンが悪態をつく。

「クソッあっちのパーキングエリアならマッドにすぐに連絡を取れるのに」

そうこう話しているうちに二人は第二パーキングエリアに着く。


オリヴィアは眠りから覚める。

暗くて何も見えない。顔が何かに覆われている感覚が徐々に戻ってくる。

(何がありましたの、私はカフェに行って男の人たちに声を掛けられて、、、それから)

それから彼女は三人の男たちにガスを吹きかけられた。そんなことをすれば周りの人間が気づくはずだが、自己意識を奪い従順にさせる神経ガスがある。これを使えばカメラの記録を見ても被害者が自発的に付いて行っているようにしか見えないという訳だ。記憶も徐々に戻ってきたオリヴィアは鼻に痛みを感じる。

(そうだ、船に押し込まれる直前に意識が戻ったけれど顔を殴られて何かを注射させられたんでしたわ)

どうしようかと考えていると三人の話し声が聞こえてくる。歯抜けた声やガラガラの声だ。

「金髪のガキだぜ、ありゃ育ちが言いに決まってる。高値が付くぞお」

「お前が髪を引っ張らなかったらもっと値が付いただろうに」

「殴ったのはお前だろうが」

「なんだとお、お前がガスの量を間違わなかったらこんなことにはなってないだろうが」

「まあ、値が付くことに変わりはない」

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