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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
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検査は楽しい?

三人がセントラルタワーの入り口まで行くとハーネットとローランドが待っていた。

「待っておったぞ」

「お待たせしました。こちらがテュールとジンになります」

「今日の検査はテュールだけなんだろ。だったら施設でも回って時間潰しとくぜ」

どこかに行こうとするジンの肩をマーガレットが掴む。軋んだ音が鳴りそうな掴み方をしている。

「ジン、まずは挨拶しなくてはいけまんせんよ」

「あだだだだタンマタンマ、やるよやればいいんだろ。俺様の名前はジン、賞金稼ぎだ」

続いてテュールが挨拶をする。

「僕の名前はテュール、賞金稼ぎ見習いだよ」

「昨日ジンに連れられて賞金稼ぎの体験をしただけですよ」

「きちんと役に立ったよ、この力で」

テュールが白昼堂々タワーの入口前でナイフを召喚する。ジンとマーガレットが慌てて周りから隠すように並んで立つ。

「ジン!ちゃんと教えたんじゃないんですか」

「教えたよ!テュール、テメェ街中では力を使うなって言ったろ」

「周りに四人しかいないし街中じゃないじゃんここ」

ローランドとハーネットは呆気に取られていたがすぐにテュールに向き直る。

「騒がしいのもいい事じゃが、そろそろ行くとするか」

ローランドの一言で全員タワーの中に入る。

案内された場所はどこかの区画ではなく、検査室のようなものだった。

「ここは、どこですか」

その質問にはハーネットが説明する。

「テュールさんの能力の検査ですが、区画では専門性が高いため、まずこちらの汎用検査室を使います。そこから何に由来している能力なのか確認し、その研究を扱っている区画に向かいます」

「どうせ多元宇宙とかだと思うんだけどな」

「何か根拠はあるのですかジン?」

「召喚する武器は俺様の見解ではこの世界のものじゃない。知識もそうだ、この街の見た目をアメなんとかって国の都市に似てるって言ってたしな」

「アメリカだよ、、、ねえ例えばこの宇宙のどこかにあるって可能性はないの?武器も国も」

「限りなくゼロに近いが、無いわけじゃねえよな」

ハーネットはその話を聞き納得する。

「なるほど、それで並行世界に介入する力などではないかと考えたのですね」

そこからは、形式通りの検査が続いた。

特に体に異常は見つからず、腕にフォーカスしてもこちらも異常は見つからなかった。

「何もないのお」

「何もないってことはないだろおっさん」

「失礼ですよジン」

ローランドが検査結果を見ながら、神妙な顔で口を開く、

「物理的には存在しておるのだが、この腕はこの次元に存在していない。中身が空なんじゃよ筋肉繊維やその他もろもろ肉体を形成するものが計測および観測されない」

ジンもマーガレットも顔を合わせる。

「つまり、腕はないってことか?」

「触れれて動いているのにそんなことあり得るんですか」

ハーネットも興味深そうにテュールの腕を眺めている。

「これは一つの仮説ではありますが、彼が別次元から物体を引き出しているのであれば、中間の次元にコアの部分を置いている可能性があります」

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