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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
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マザーKでの二日目

バルトリカにて朝食の時間にオリヴィアが席に着きながら話す。

「どの部屋にもいませんわ、ってこの状況でよく食べられますわね」

「メッセージあったし、この星からはさすがに出て行ってないだろ」

「まあジンの言う通りでしょう。オリヴィアも座って食べましょう」

「私はナタリアにメッセージ送っていますけど返信がないことが心配なのですわ。ピースもいませんし」

「ジン、その骨食べないならください」

「あのな、ここは本来食べない太い部分なの、テメエの分の肉の骨で我慢しろ」

「僕のあげるよ」

「テュールは優しいですね」

「マーガレット、よく、食べる」

「呑気ですわね貴方達、少しは帰ってこない可能性を心配したりしないのですか」

そうは言うものの、食事を前にするとオリヴィアも箸を進める。

「とりあえず食べ終わったらセントラルタワーに行けばいいだろ。どっかの区画にはきっといるさ」

「昨日追放されてしまいましたよ」

「その程度へこたれる奴だと思うか?あいつは生粋の技術者だ」

「確かに、そうですわね」

オリヴィアの頬には料理のソースが付いている。

ジンはそれを拭いてあげながら、呆れたように言う。

「もうちょっとゆっくり食えよ、お嬢ちゃん」

その様子を見ていたマーガレットが思い出したように笑いながら話す。

「そういえばジン、ナタリアが昨日あなたのことをまるで兄の、、、」

「マーーーーーーーーガレッッッッッッッッット!!!!!」

顔を真っ赤にしたオリヴィアの声がパーキングエリアに響きわたる。

しばらくして一行はセントラルタワーに向かって歩んでいる。

「ありゃなんだったんだ」

「ほっといてくださいまし」

「オリヴィア、まだほっぺが痛いです」

「氷あげる」

「マーガレット、秘密は、大事」

街中まで来るとジンが全員に向かって話す。

「今回は俺様がテュールの検査についていく。他はどうする」

「私も付いていきます」

「オレは、昨日と、一緒」

「私は少し観光しますわ」

その場で待ち合わせの時間だけ決めて解散することにした。

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