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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
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追跡

2話目です

ジンが裏口に出ると向かいには車の後部座席に乗ったオリヴィアがいた。

「こんな車どうしたんだよ」

「裏口から出ても、ならず者に絡まれてしまいましたので、返り討ちにして差し上げましたわ。」

オリヴィアが言い終わる前にジンは車に乗り込む。

「そんなに強いなら頼ればよかったぜ」

「銃声が聞こえましたけど問題はありませんの?」

「特にねぇよ、人は死んでないしな。めんどくさい女が来ただけ、、、クソっこれどうやってエンジンかけんだよ!!」

裏口が再び開けられる。

「あなた!止まりなさい!命令を聞かないと逮捕しますよ!」

「あの方はどなたでして?」

「げっ、、、あーエリア長だ 治安維持の、、、早くエンジンを!つーか鍵あれば一発なのによ」

「鍵ってこれですの?」

オリヴィアがチャリンと鳴らしながら見せる。

「テメェなんで先に出さないんだよ!!」

「聞かれていませんもの」

「普通分かるだろうが!!よーしエンジンかかった あばよエリア長!!」

タッチの差で二人の乗った車が発信する。

「もう待ちなさいってば!」

悔しそうに地面をけり、腰の通信機に手を伸ばす。

「こちらナカムラです。今回の通報の騒動を起こした二人が逃げました。すぐに追跡してください。酒場の方は対処しておきます。」

かぶっていた帽子を整え直し酒場に戻る。

「あなたがこの酒場の主人ですか?何があったかできるだけ詳しく説明をお願いします」

主人はため息交じりに答える。

「いつも通りの喧嘩だよ。ジンのおかげで死人が出なかったがね」

「ジン?逃げた男の名前ですか?」

主人はやらかしてしまったという顔をする。

「あーいやその金歯の男の事さ。そいつがジンだ」

「嘘はやめてください。彼の名前は既に身元照会済みです。非協力的ですとあなたの店を営業停止にすることもできるんですよ」

「おいおい、そんな無茶苦茶が通じるわけないだろう」

「無茶苦茶ではありません。法律で定められていますから」

毅然とした態度でマーガレットは答える。

「わかったよ たくっ、あんたあれだろ。一か月前にこの町に来て、バカ真面目に犯罪者を捕まえてるっていうやつだろ」

マーガレットがこの町に来たことは少し話題になっている。なぜなら、彼女が来てからこの町の収容所は常に満員になっているそうだ。

「えぇ、我々は正義と町の治安を第一に考えていますから。とにかく、早くそのジンという男について教えてくださいフルネームが分かれば身元照会に入れますから」

「わかったよ。名前はジン・ヴォルフ、以上だ。出てってくれ、まだ客はいるんだ」

マーガレットが呆れ顔になる。

「あんなことがあったのに、今日まだ営業するんですか」

「お前だけなんだよいちいち目くじら立ててるのは、分かったらとっと出てけ!」

店から追い出されたマーガレットにちょうど通信が入る。

『追跡していた部隊ですが撃退されました』

「ケガはありませんか?」

『一名足を骨折、そのほかは無事であります』

「分かりました。その他に何かわかったことは?」

『彼らのルートを解析すると宇宙船のパーキングエリアに向かっている可能性が高いです』

通信が終わるや否やマーガレットは警備バイクにまたがり発進する。

「あなた達は負傷者の手当てを、彼らは私が追います」

マーガレットはまじめな子です

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