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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
13/95

原点回帰

13話目です

彼らが乗り込んだのは、少し大きめの車なのだが中には縛ったハムのように人が詰まっている。

「この車4人乗りですよね⁈なんで6人も乗ってるんですか!」

「知らねぇよ!なんだったらテメェが降りるか?運転手は俺様だ!いつ降ろしてもいいんだぞ。」

「下車!下車!笑える!!!!」

「うるさいっス、お手製爆弾でアゴ吹き飛ばすっスよ」

「皆さま、後方よりまだ追っ手が迫っておりますわよ。 それと、どうか私のスカートを踏まないようにお願いいたしますわ」

「スカートなんか知るか、、、知るか!知るか!クソっ!クソ!おいテュール!!!!対処しろ!!!」

それまで黙って乗っていた少年がすっと立ち上がり、窓から車の上に飛び出す。

「随分と人使いが荒いね、、、しかし、了解した」

正直何ができるか分からない。しかし、力を示してもらう必要もある。ジンの無茶ぶりにどこまで応えられるのか皆が気になっている。

テュールの青白い片腕に紫の模様が浮かび上がる。

「イコライザーガトリング」

次の瞬間からの手には身の丈ほどのガトリングが担がれている。間髪入れずに引き金を引く。重低音が響き渡り、薬莢が車内や車外に落ちる。

「おいおいおい!殺したのか!?」

「殺してない。減速して地面に滑りながら不時着するだけ。それより急に追いかけてこなくなった。ジン、どうゆうこと?」

ジンはハンドルで地表の岩を避けながら答える。

「あいつらは多分マリード軍だな。不時着した宇宙船のエネルギーを直列に繋いでそのエネルギーでドデカいビームを撃ってくるはずだ。そうなりゃ俺達の走ってる直線ラインは丸ごと吹き飛ぶ。追いかけてくる必要がない訳だ」

「なんでマリードだって分かるんスか?」

「さっきミサイルの型番が見えたからな。いい加減機嫌なおせナタリア、ガキじゃないんだからよ」

不必要な一言にナタリアはほっぺを膨らまして、

「ジンさんのバカ!」

「とりあえずテュールまたなんか腕から出して、、、テュール??」

テュールは鼻血を出して座り込んでいる。

「無理させすぎたのですわ。さっきまで水槽で監禁されてたんですもの」

ジンは考える。

(まずいぞ、あんなビーム絶対にマーガレットの盾じゃ防げないぞ、くそっここで終わりか?だったら、、、)

「マーガレット、話しておくことが、、、」

「アタシに頼れば解決っスよ。ジンさんがおもちゃって言ったこと謝ればの話っスけど」

割り込んできたのはナタリアだった。

彼女にはビームを防ぐ自信があるようだ。

「謝りなさいジン」

「謝ってくださいジン」

「謝れ!謝れ!」

「僕でも謝った方がいいことは分かる」

「鼻血出してる奴は黙ってろ!、、、ナタリア!」

「なんスカ」

「悪、、かった」

「聞こえないっス」

「悪かった」

「何がっスか」

「このガキ、、、はぁ、お前の大事な装備をおもちゃって言って悪かったよ」

ナタリアは満足そうな笑みを浮かべる。

今度はナタリアが車の上に立つ。腰に両手当てた後、正拳突きの構えをする。

「アーマード!!!」

着ていたツナギの服が変形していき、真っ赤なボディがナタリアの体を覆い隠す。その後、黒と銀のラインが刻まれ、最後に赤いマフラーが飛び出す。

鼻血を出している男を除き、一同目が点になる。

「なんですのそれ」

「ロボット?」

「バカやろう!ロボットじゃねぇスーツだ」

「かっこいい!ナタリー!」

すると、スーツのナタリアが声を発する。

「マッド君!私はナタリアではない!!」

ポーズを決めるナタリア、

「私は!!爆裂騎士!!ダイマナイトなのだ!!ハッハッハッハッハッ」

「マジかよ、、、、」

ジンが呟くと、

「えぇ最悪ですね」

「ええ最悪ですわね」

二人が共感する。しかし、ジンの気持ちは真逆だった。

「カッケェじゃねぇか!!」

「「えっ?」」

マーガレットとオリヴィアが目をひくつかせる。

ダイマナイトは車から飛び降りる。

「後で追い付くから心配しないでくれたまえ!」

ダイマナイトは出力を限界まで上げて構える。

「直線でわかりやすい軌道の攻撃など相殺はできずとも敵ではないのだよ!」

マレード軍から高出力ビームが発射される。

ダイマナイトは地面を擦るような軌道で拳を振り上げる。

「必殺!!爆裂アッパー!!」

レーザーを下からすくい上げるようにアッパーカットを繰り出し、ビームの軌道を空中に向かってずらす。

「今日も世界は救われたのだ!!ハッハッハッハッ」

余談だが、この時マレード軍の指揮官は驚きのあまり双眼鏡を落とし、三日三晩立ち尽くしたと言われている。

今日はそこそこ更新してるけどどうだろうか。

読んでくれてありがとうござます。

ハッハッハッハッハッ!

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