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レッドアームファミリー/俺たち無法者、なぜか正義の味方やってます  作者:
第一章 知ってる景色と知らない心
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商談

初投稿になります

頑張ります

人は一人で生きるより多くと生きること余儀なくされるだろう。



今彼らが乗っているのは、少し大きめの車なのだが中には縛ったハムのように人が詰まっている。

「この車4人乗りですよね⁈なんで6人も乗ってるんですか!」

「知らねぇよ!なんだったらテメェが降りるか?運転手は俺様だ!いつ降ろしてもいいんだぞ。」

「下車!下車!笑える!!!!」

「うるさいっス、お手製爆弾でアゴ吹き飛ばすっスよ」

「皆さま、後方よりまだ追っ手が迫っておりますわよ。 それと、どうか私のスカートを踏まないようにお願いいたしますわ」

「スカートなんか知るか、、、知るか!知るか!クソっ!クソ!おいテュール!!!!対処しろ!!!」

それまで黙って乗っていた少年がすっと立ち上がり、窓から車の上に飛び出す。

「随分と人使いが荒いね、、、しかし、了解した」


こんな状況になった経緯を語るには少し時間をさかのぼる必要があるだろう。

始まりはある酒場、いや刑務所、研究所?どこから話そうか。

やはり時系列順で語るのが分かりやすいだろうか、、、とりあえず話そう。

とある惑星の酒場から話は始まる。

「相変わらず汚い場所だな。掃除してんのか?」

ロングコートにひげを生やした男はぼやく。

「文句があるなら飲まなくていいぞジン」

その男の名はジンというようだ。

「今日は依頼で来てんだよ。なんでも依頼主が会いたいらしくてよ。この俺様への依頼だ。VIPの護衛とかに決まってるぜ」

「お前への直接依頼なんて賞金首の確保とかだろ。大体お前はVIPとは無縁の無法者だろ。お前の依頼主だがおそらく奥の席にいるあの女だと思うぞ」

目線を移すとその先にはきれいな格好をした少女がいた。

「、、、ありゃガキじゃねぇか?」

「だが、あいつ以外依頼主って感じの奴がいるか?」

周りを見渡すと目にナイフの傷があるもの、歯が抜けているもの、酒をラッパ飲みしているものなどがゴロゴロといる。

「、、、確かにな 行ってくる」

テーブルまで近づくとあちらも気づいたようだ。

「あなたがジン・ヴォルフでいらっしゃいますの?」

「おうよ、俺様が泣く子も黙る、通りの女は惚れる男、ジン・ヴォルフだ!」

「はやく座ってください」

「へっ、つれねぇガキだな」

(ワタクシ)はガキじゃありませんし、仕事の話は早い方がいいでしょう?」

「なら手短に頼むぜ 嬢ちゃん」

「私の名前はオリヴィアです。嬢ちゃんではありませんわ。仕事の話聞きたくありませんの?」

少しムスッとしてしまう少女、彼女の目にはジンという男が見かけで判断する人間に見えてくるのだろう。

「悪かったよ。それで仕事ってのは何だ?」

「端的に言いますと人を探して確保してほしいのですわ」

「人探し⁈俺様は賞金稼ぎだぞ 人を探して捕まえたり殺したりする側なの!分かる?大体な、、、」

「前金として500万払いますわ。成功報酬は追加で2000万ですわ。」

「乗った!すぐ行こう!」

「、、、最後までお聞きいただけますか?まず、探していただきたい方がある研究所にいらっしゃいますの。そして、このお仕事には私も同伴いたしますことが、この金額を報酬としてお受けするための条件でございますわ。」

ジンは驚きと同時に少し戸惑った。なぜならこれまでに依頼主が仕事に付いてきたいといったことなど一度もなかったからである。

「俺様の仕事はガキのお守りじゃないぞ。それで嬢ちゃんが死んだら誰が報酬支払うってんだ?」

「嬢ちゃんじゃありませんわ。それに護衛代も入ってますわ。泣く子も固まり、氷売りの女も惚れるなら、それくらい造作もないことでしょう?」

「色々と違うがどうでもいい、、、分かったその条件は飲むが俺の仕事の邪魔はするなよ、、、それと合図したら裏の扉に走れ。」

オリヴィアの顔に緊張が走る。テーブルに近づいてくる3人の男に気づいたからだ。

「よぉジン、そのガキは誰だぁ?お前の娘か?キキキキキ」

「ロッド、今は忙しいんだ後にしてくれ」

ジンが立ち上がり移動しようとするとロッドの横にいた男がふさぐように立ちはだかる。

「つれないことを言うなよジン、お前のおかげで、俺の前歯は金歯になっちまたんだからよぉ!!!!」

唾を飛ばすような勢いで後半部分をまくしたてながらロッドは叫ぶ。

「ほぉ覚えてないなぁ、あとそれほんとに金歯か?匂いも見た目も腐ったスイートコーンみたいだぜ」

ロッドの顔はみるみる真っ赤になり、大きな声で叫んだ

「ぶち殺せ!!!」

「オリヴィア!走れ!」

ジン・ヴォルフ、別名神速のジン。

厳密には速さが最初からあったのではなく、彼の異常な動体視力に後付けの努力で速度を上げたに過ぎないが、その速度から打ち出される攻撃は凄まじい。大男の一撃を軽くいなし、顎に一撃を入れまずは1人目を倒す。次にナイフを持った男の手をはたき空中でナイフを回収したのちすばやく相手の太ももに刺す。呻き声をあげ2人目が倒れる。

「感謝しろよ。深くは刺してねぇし死にはしないんだからよ」

ロッドを目の前にしてジンは半笑いで2人目の男に慈悲の声をかける。それに対しロッドが何も思わないはずはなく、

「テメェのその舐めた態度が嫌いだったぜ」

と言い、銃を出す。ロッドが発砲しようとした時、銃声が響く、その音はジンの腰からである。

「俺様の必殺技『後出しの先手』だ」

ロッドの銃は弾かれ地面に落ちた。

「この前も今回も見逃してやるんだぜ。そろそろサービス料を、、、」

その瞬間、酒場の扉が蹴破られる。

「ここで犯罪の通報がありました!!全員その場を動かないでください!!!私は治安維持エリア長のマーガレット・ナカムラです!」

赤い髪をなびかせながら軍制服を着た女性が酒場に足を踏み入れる。

(治安維持かよ、、、めんどくさいったらありゃしねぇ 裏口に全力ダッシュだな)

ジンはその場から全速力で逃げようとしたが、マーガレットはそれを見逃さなかった。

「止まりなさいと言っているでしょう!待ちなさーーーい!」

読んでいただきありがとうございます

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