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ポリコレガーいうひとは東映とバンダイに貢献する為におもちゃいっぱい買いなよ。君らが頑張ればスーパー戦隊は紅一点のままだし女性ライダーも出てこないし男子プリキュアも居ない。売り上げに貢献して男児も女児もファンにひきいれないといけない状態をかえればいいだろ。少子化で子どもが少ないからいっぱいおもちゃ買ってもらう為にロボやフォームは増えたしそれでもどうにもならないから男女どっちも見るように男女どっちも出してるんだよ。ライダーとか戦隊とかプリキュアとか好きで昔の状態がいいんなら金をおとせばいいじゃない。
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○○パロディ、○○オマージュものというのは自分も書いているし読むしきらいではないのだが、それを読んで元ネタを知った気になってつっかかってくる謎勢力はきらいです。
乙女ゲー関係で割りとわいてくるので非常にうざったい(信じられないかもしれないけれど、現実の乙女ゲーの実況動画・紹介動画などにいわゆる「悪役令嬢モノ」ネタのコメントをする連中が居る)。
ああいうのは「元ネタを荒らさない」のがマナーだと思うのだけれど、わざわざ元ネタに突撃をしかける人間はどこにでも居るよね。二次創作で人気のカップリングについて公式動画にコメントしたり、公式のSNSにリプをつけたりと、ほんとに自重しろと。
その上でだけれど、またややこしいのを発生させそうなつっこみどころ満載の「戦隊モノ」パロディ漫画があるらしく。
ていうかね。某戦隊パロ漫画の影響で、一本エッセイ書いてるのです。「戦隊のおかしなところ」としてつっこまれがちな(実際その漫画でつっこまれてたんか? わたしは知らん。読んでない)ところを書いてそれに反論する、みたいなやつ。
戦隊ってどうして怪人ひとりを袋叩きにするの? 卑怯じゃないの? とか(これいわれると「こいつ銀行強盗とか起こっても犯人の人数に応じて警官も配備するようにするのが公平と思ってんのかなこわ」としか思わない。ついでにこれに関しては感想で「戦闘員いっぱいつれてきてる怪人のほうが数の暴力」というありがたいご指摘を戴いた。おっしゃるとおり!)。
どうしてたった五人で戦ってるの? とか(この血筋のひとじゃないとだめ(カクレン、ジュウレン辺り)とか、特殊なイベントに遭遇してないと変身できない(ジェットマン、ターボ辺り)とか、人数少ないことに対しての理由付けは色々ある)。
怪人を問答無用で殺すのは酷いんじゃないの? とか(デカレンジャー見てもそれいえる? タイムレンジャーは殺さずに圧縮冷凍しとるし、戦隊によるから「見てから」いってほしい)。
どうして和解しないの? とか(敵組織側が猛烈に攻撃してきててそれをしのぐのに必死なのに、話し合いもくそもあるかい。第一、大体の敵組織はひとの話を聴かない奴らの集まり、もしくはただただ人間を駆逐して自分達が地球をのっとりたいやつらので、話し合っても和平は無理です)。
まあとにかく総じていえるのは「見てからいって」。
見ずに「なんとなくこんな感じでしょ」でいってるよね? っていうのばっかり。
その結果なのかもしれないけれど、謎の認識が発生して、その謎の認識をもとに「女はピンクにしかなれない」「女はサポート役」なんていう訳のわからん設定ができあがるんだから凄いよな。
まあそこまではいいのです別に。ご自由に創作してください。そこを規制しようとは毛頭考えません。かわった設定でかわった話を書くのはなんにも嫌悪とかない。
ただし、それを読んで勘違いした勢力が特撮界隈に特攻かけてくるのには責任とってほしい。
スーパー戦隊は最初期の作品「秘密戦隊ゴレンジャー」から「女性も戦闘員」です。
なんならゴレンジャーで一番火力があるのはモモレンジャー。爆弾の専門家で、ゴレンジャーハリケーンもモモが居ないとできない。モモがメインの回もあるし、しっかりと「ゴレンジャーの一員」として扱われてる。
スーパー戦隊の女性戦闘員に性差別的な要素はうすい。ジェットマンではジェットマンの上司にあたる人物が女性だし、カクレンジャーはリーダーが女性。変則的だけれど女性レッドも居る。男性ピンクも居る(これに関しては男性ピンクであることよりもこのキャラ自体の諸々で常識だとかヒーロー像だとかを丁寧に爆破していった感じ)。
性差別要素がどこにあるのか、寧ろ教えてほしい。水着シーンとか? それとも「お嫁さん」とか「女の子だから」とかそういうのにも腹が立つタイプの方々?
あ、男子高校生グリーンが敵怪人に妊娠させられる話がライブマンにあります。
誤字ではない。
「男子高校生グリーン」が「妊娠」する話。
字面だけ見るとおかしな話に思えるかもしれないけれど、見たら絶対感動する。それまでのストーリーの流れもあり、グリーンの設定もあり。
ライブマン自体が素晴らしい作品なのだが、この回は出色だと思う。男なのに妊娠して好奇の目にさらされる件とか、痛みに苦しみながらそれでも産むと決意するところとか。生まれてきた赤ちゃん怪人を背負って「こんにちは赤ちゃん」を歌うシーンはうるっとくる。
男が妊娠までする作品群で、女性差別とかまじでいってるの? という感覚しかない。スーパー戦隊を見ていて女性差別を感じる瞬間って、どこなのか、本当にわからないので教えてほしい。まじでどの辺?
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「弥助」について。「弥助という男」について。
正確な表記は彌介らしいとか。
最近ネット上で騒がれてる。知らないかたは「アサクリシャドウズ炎上騒動」辺りで検索かけてください。丁寧に解説してくれているページが沢山あります。
そこそこの歴史好きというか戦国系のゲームとか小説とか触れてきたので、ネタにして書いてみようかなと思ったものの、まー資料が見付からない。
一般的には(歴史好き界隈では?)弥助というのは
「織田信長に仕えてた黒人。ヴァリニャーノがつれてた奴隷で、信長が興味を持って召し抱えた。扶持をもらい、邸を与えられ、刀を授けられる。
本能寺の変では長時間、明智軍に抵抗したが、説得され投降。その後明智光秀が「獣同然」としてイエズス会に突っ返す」
みたいな認識だろう。
しかしこれ後半は「彌介」かどうかわからない。
「信長が興味を持って召し抱え、扶持、邸、刀を与えた」辺りは松平家忠日記に書いてあること。これには「名は彌介と号す」とあるので「彌介」のエピソードなのはそう。
あ、扶持や邸をもらったから侍だ、という話ではございません。それなら五百石も持ってるお鍋の方は凄い侍ということになってしまう。城主だった立花誾千代なんてどうなるのよ?
とにかく、信長が興味を持って、ぱーどれから黒人奴隷をひとり譲り受け、丁重に遇したのは間違いない感じ。自分のわがままでひきぬいたんだから丁重に扱うのはそら当然の話だよな。
しかし、イエズス会の記録に関しては、「彌介」の個人名がないので、判断できない。
「本能寺で戦ったけど投降した」のは、「彌介」じゃない可能性もある、ということ。
その辺がぐちゃぐちゃしているし、ややこしいので、資料をさがしたもののなにもない。ほんっとうになんにもない。この人物を主人公にして小説を書くのって無理じゃない? ってレベル(でもなろう内に幾らかあるようなので、その試みをしてらっしゃる方々には敬意を表します。わたしには無理でした)。
結局弥助主人公では無理と判断し、少しはなれたところから弥助を見ている主人公を選ぶことに。
資料がないのでなんともいえないのだけれど、弥助の出身地はモザンビークということにして、物語内の時間は本能寺の後に設定。それはただ単に自分が持っている資料がその辺りのものだったから。同じ理由で舞台は九州・豊後国。これは、イエズス会の施設が沢山あったので(ノートルダム寺院、というものもあったのだ)、弥助がそこに居るという設定にしやすい、という事情もある。
最初は単純に、ラブロマンスにしようかなあ、と考えていた。弥助と知り合った女の子が彼を好きになって……というような。ただ、それはなんか違うなあと。
かといって、弥助がばりばり活躍するような話もまた、自分のイメージとは異なる。そもそも「彌介」の資料は少なすぎ、どのような人物であったのかがわかりにくい。資料価値の高いものだけを選択するならば、「黒人」であったかもあやしい。インド人、という可能性すらある。
自分のなかでの弥助に対するイメージはあるものの、それをはっきり描くのは違う気がした。それだと、弥助はこんな凄い侍だったんだ、と書いているひとと同じような気がしたからだ。
最終的に、大友家で下働きをしている、水夫の娘が、キリシタンにならずにキリシタン達・伴天連や伊留滿達を眺めている、というようなお話になった。物語の後半に出てくる戦は、天正十四年のもの。一応、歴史上の出来事とは矛盾が少なくなるように書いたつもり。
作中で弥助が話している木はバオバブのこと。アフリカ関係の知識もわたしにはあまりないので、モザンビークといったらそれくらいしか思い付かなかった。
物語的には、エチオピアやジンバブエ、マリ辺りの王族だった、なんて設定にしても面白かったかもしれない。ジンバブエの王家なら、戦国時代よりは後だけれど、モザンビーク辺りまで勢力を伸ばしていた筈だ。ジンバブエの王家出身の弥助が、結婚など政略的な事情でモザンビークへ赴き、そこを奴隷商人に襲われて……というのは、ありかもしれない。
飽くまで、「物語」的な面白さを追求するならば、だ。それを「史実」だとか「事実」だとするのは違う。
資料はほぼなく、活躍した伝承が残っている訳でもなく、そもそも本名すら判明していない人物なのだから、史実もなにもないのだが。
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肺炎で九月の後半潰れた。




