愛と好き、LoveとLikeその違いは重いか思い。
愛の果て 哀飽い(あいあい)
そう、看板にダサい名前が書いてあった。
「哀飽い・・・サルみてぇな名前だな。てか、なんだここは。」
「まぁ、なんか村のような集落のような、とりあえずは人がいるからそんなところだろう。」
目の前には、子ども達が走り回っており、さっきまでの静寂とは打って変わって、賑やかな様子が伺えた。
「中に入りますよ。」
先頭を行く着物の少女、男がサーちゃんと名付けた女の子にそう言われ、頭の整理がつかないままついて行く。
中に入ると、そこは存外広く建物は立派とまではいかないものの、住む分には問題無いのが見てわかる。形としては、ドラゴンボールのブルマの家のようなドーム型がほとんどだ。
「おー、結構しっかりしてんだなぁ。・・・・・・って、言ってる場合かぁぁ!!なんだここは!どこなんだよ!さっきまで一本道しかなかったじゃねぇか!どうなってんだよ!」
「落ち着け、そうやってすぐ熱くなるな。まず整理しろ。」
熱くなり、声を上げている男になだめるように言ったが、自分も全く頭の整理がつかない状態だった。
「まず、案内人に聞こう。君!ここはなんなんだ一体。」
「ここは、入口にも書いてあった通り、愛のエリア 哀飽い(あいあい)でございます。」
「そういうことは、分かってる。俺が聞きたいのは・・・」
そこで男が言葉を止め、周りを見渡し、自分達がこの場所に入ってからの景色を見て、疑問に思っていたことを少女に投げかけた。
「・・・俺が聞きたいのは、何故こんなに広い場所なのに子供しかいないんだ。」
「え?」
友人の一言に驚きやっと冷静さを取り戻した男が、辺りをよく見ると、確かに子供しかいなかった。
「・・・ここは愛のエリア哀飽い(あいあい)、人生で1番愛の影響を受けた者が来るエリアです。」
だいぶ間が空いての更新ですねぇ、まぁ読んでる方はいないと思うので、気軽にやっていけます。まだまだ続きます〜