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第37話 VSうみへび座_欠陥弓『プロトΣ』

あけましておめでとうございます。


今年ものんびり更新していきますのでお付き合い下さい

 痛みに悶えるように沼地を逃げるヒュドラをグリフォンは執拗に追い回す。その圧倒的な速度は、幾つものスキルから逃れ最後に残されたヒュドラの首の真っ正面に回り込むのに僅かな時間であった。

 その光景をアイシャ達が目を凝らして見つめると、グリフォンの背には先程まで音信不通だった一人のプレイヤーが、自身の身長を超えた長弓に鉄と木でなく毒で構成された太い矢を番え、狙いを定めていた。


「スキル『毒矢生成』っと。まさか、既存の矢だと小さすぎるとは…」


 彼が弦を引くことで、弓の形状は一般的な形から逸脱して割れるようにX字の形へと変形し、弦を張る部分の頂点である弭からは自動的に炎魔法による後方への推力噴射が行われていた。


「ヴォルフ…素材のせいとはいえ貫通弓の試作品がこれはおかしいって……めちゃくちゃ重い……」


 蜜柑の匂いが漂うペンキまみれのヒュドラは、迫るグリフォンごと彼を飲み込もうと大きく口を開く。背に乗るプレイヤーは、荒い呼吸のまま苛立ち混じりで太矢を放つ。


「くそっ!こうなったらやけだ!行くぞ、プロトΣ!スキル『星天霹靂(せいてんへきれき)』!」


 唸るような轟音と共に放たれた矢は、ヒュドラの頭を塵芥に変えて胴体に突き刺さる。対して、矢を放った方は最初にグリフォンが衝撃で消滅し、次に後方へ反動殺しの推力を噴射しているにも関わらず、発射反動により後ろへと大きく吹き飛んだ俺が空中に弾き出される。


「すっげぇ…けどひでぇ…」


 空から落っこちてる中、改めて言いたいのはこのプロトΣとかいう欠陥大弓…『絶対貫通』のコンセプトを崩さず、必要な基礎データ収集のために最初は()()()()()()()()()()』のがおかしいんだよ……あぁ、既に俺の体力の内7割は発射時に発生した衝撃波をシステムが攻撃判定とみなしたせいで消しとんでるし……いつか反動で死ぬかもな。


 心の中で愚痴を吐きつつ俺は着地で死なないために空中でポーションを大量に飲んでレーネ沼地に落っこちる。何とか浮かび上がり岸までたどり着くと、そこへシンがやってきた。


「グレイ!」

「シン。間に合ったか?」

「ギリギリだけどね。僕の奥の手じゃ覆すのが厳しい状況だった」


 確かにシンが獅子座で貰った反則じみたMVPボーナスは、内容を知っている俺からしても今回使いたくないシロモノだ。あれは、最後の最後までとっておくのが無難というか、当然のモノである。


 俺がシンと話をしていると、陣形を建て直し終えたアイシャ、リミア、デッドマンが、珍しいプレイヤーを引き連れてやってくる。


「おぉ!ラプラスじゃん。久しぶり」

「…久しぶり…今のは驚かされた…僕にはグレイがどんな風に動くかまでは完全に見えなかったし」

「ラプラスの予知は完全じゃないからしょうがないか。科学的な予知能力の範疇を超えられないんでしょ?」

「うん…だから僕の目的は………これ以上は無粋」


 いや、ある程度できてしまうのが、おかしいんだよ…


「で?合流後のプランは?」


 俺がそう聞くとアイシャが冷ややかな視線を向けてくる。


「いくつかあったけど、この援軍を使うなら全部パァよ…せめて戦力の連絡はしなさいよ!そうじゃないと!作戦なんて即興で!組めるわけないでしょ!!」

「…これはグレイが悪いな」

「だね〜僕も知らなかったし」

「グレイさん…本当にすみませーん。今回は悔しいですがーお嬢様の言い分が…正しいでーす」


 俺が怒られていると、そこに続々とプレイヤーが集まってくる。まるで見世物となった俺は、身体が勝手に正座してしまい彼女の怒りが覚めるのを待つしかなかった。

 クラリスは、俺が既に連絡しているものと思っていたらしく、気まずさから若干戸惑っていた。


「何か…ごめんなさい…私らてっきり言ってるものだとばかり…」


 圧倒的な力を持つ彼らの内、エルミネをNPCの勇者として見たことのある者も居た。しかし、話に聞いていた人物像とは異なりとても人間らしいやり取りをする彼ら疑問を抱く者も少なくはない。そんなプレイヤー達を代表してアオイが尋ねた。


「あれって勇者エルミネでしょ?そもそも貴方達ってNPCじゃ…」


 凄く、凄く説明するのが面倒くさい。アイシャに丸投げしよう。


「グレイ…あんたは本当に……まぁいい。姉さん、端的に言うとねーー」


 そこからアイシャはルキフェルやエルミネ達のこととβテストについて簡潔に説明した。当然、それを聞いたプレイヤー達の反応は皆同じで驚愕の一言に尽きる。


「え!?そんなことってありえるの?」

「それがあり得ちゃったのが私達。多分もっといるんじゃない?」

「ねぇ…グレイ…」


 クラリスの言う通り、ユノは既に多くのβテスターを用意しているだろうし、これからも増やす可能性は大いに考えられた。


「今は行方不明だけど、ゴルディオンの第一王女ヘリオスもそうっぽい。知ってる?」

「ヘリオス?私知らないや。タオ知らない?」

「知らない。ルキフェルさん達は?」

「知らないな…別実験か」

「ねぇ…ねぇ…アイシャ…」


 もう何回βテストやったんだよ。むしろ、そのくらいやんないとこんなにバケモン出てこないのか?そうなると、これだけの面子がクリアできなかったラスボスはどんなチートだったんだ?


「ま、その内会えるだろうからいいわよ。それよりグレイ、その弓まだ使うの?」

「先に俺が死ぬわ。うみへび座を倒すならアンタレス2ndの方が合ってるな。新しい毒も覚えたし」

「あぁ、ゴルディオンで言ってたアレか。使えんの?」

「ねぇ…デッドマン…」


 因みに現クラスである攻毒者は、錬金術系列の中でも毒に特化したクラスだ。当然、相手を痺れさせ動きを止める麻痺毒もヒロイズムユートピアには存在するため使うことはできる。


「グレイは麻痺毒使わないよね。覚えてるんでしょ?」

「……普通のと違って規定値まで蓄積させる必要があるから面倒なんだよ。蓄積させるまで攻撃したら絶対ヘイト向くし」

「タンクいるじゃ……あぁ最近はシナリオかストーリーしか戦ってないから機能しないのか」


 シナリオやストーリーボスの連中は、是が非でも殺しに来る時があって、そういう時に前に居ると即死する未来しか見えない。俺の防御は理不尽ボス連中の攻撃を一発耐えればマシな方だ。シンの言う全部避けて全部当てるは近接組は目標だが俺は最低でもこなさなければいけない動きであり、その中に規定値まで毒を積み上げる作業を入れるとか苦行のレベルを超えている。


「前に掲示板で試してる人いたけど相手基準で量が変わるって結論だったしボスなら尚更考えたくもないね」

「いつか称号で何とかならないかしら」

「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ」


 先程から話に入ろうとしては小さな声で呟いていたラプラスが遂に壊れ出し一単語のみ喋る機械と成り果てていた。


「うっさい!何よ!?」

「アイシャ怒ってる?」

「主にあんたのせいで怒ってるわよ!」


 鋭い目線で睨まれると何も言えなくなってしまった。対して、ラプラスは動じることなく一方を指差し要件を伝える。


「うみへび座…こっち来るよ」


「「あ……」」


 ラプラスが指差す方には、ルキフェル達のスキルや俺のプロトΣによって部位破壊された首が再生しており、沼地から這い出るとこちらに向けて威嚇するように雄叫びを上げた。


「まぁ…毒で減ってはいるから…今のはその時間稼ぎだよ…」

「そうそう、それに建て直しに時間が必要だったから…」

「(βテスターについて云々のあたりには部隊の再編成もうみへび座の再生も終わってたけど)成る程…」

「良し、仕切り直して行こう!」


 シンの言葉が胸に痛いほど刺さりつつも俺は、欠陥だらけのプロトΣをアイテムボックスにしまい、ヴォルフの手によって強化されたアンタレスの進化系であるアンタレス2ndを取り出した。この武器は、以前のアンタレスに比べ見た目自体はそれほど変わらないが、威力やスキルのクールタイム短縮など性能面は大きく向上している。


「今回は5人に来てもらったんだ。大丈夫、必ず勝てる!」


 俺の宣言にエルミネも気合いを入れる。


「よし!その意気よ!」

「グレイは、遠距離アタッカーチームに合流して!マナロが居たはず」

「わかった!」


 急ぎ走り出す俺を見送ったタオは、プレイヤー達にうみへび座を近づけさせないよう攻撃を仕掛ける。


「では僕たちはここでおさえてます」

「ありがとう!みんなここからよ、踏ん張って!」


 プレイヤー達がそれぞれ散らばっていく中、タオはそんな光景を懐かしく感じていた。


「昔はクラリスがよくかき回してたなぁ…」

「そ、そんなことないわよ…タオ。あの人の方が酷かったって」


頬を赤らめるクラリスと昔を思い出して苦い顔をするタオ。

もう一つのβテスター組であるルキフェルは同じテスト出身の二人を見つめていた。


「ウチはこの二人がなぁ…()()()も苦労しただろうに」

「毎回一緒なんですね…だから勝ち抜けるかもしれません」

「今度はそれじゃダメでしょ」


 4人が懐かしさに浸る中、エルミネだけは今のグレイ達を否定した。


「エル…」

「今回も同じじゃ死ぬのよ。だから、強くなってもらわないと」


「…あぁ、あぁ!そうだな!」

「何よ、感極まっちゃって。当然でしょ?」

「猿が日本語喋れば誰でも感動しますよ?」

「あんた本当に怒るわよ!?」


 横で騒がしいエルミネ達に対しクラリスは戦闘準備を促す。


「ほら、まだ序盤なんだからここは私達だけで倒さないと」

「それもそうだね。グレイ達にはこの後が控えてる」


 そう言うと、5人は武器を取り出して果敢にうみへび座へと向かっていった。

 その頃、俺は遠距離アタッカーチームに合流することに成功していた。


「グレイさん!こっちです!」

「やぁ、マナロ。それに遠距離チームの皆さん。早速だけど準備は良い?」


 俺の問いに100人ほどの遠距離アタッカーチームのプレイヤー達は雄叫びをあげる。


「良し良し。みんな情報によると奴は炎魔法に弱いらしい。ありったけぶつけてやれ!」

「「「「うおおおおお!!」」」」


 遠距離アタッカーチームが炎魔法をうみへび座に向けて放つと、弱点なのかもがき苦しむうみへび座は、傷だらけかつ残り5割の体力の身体を引きずって俺達の方へと向かってきた。


「タンクチーム。引き付けて!」

「『タウント』!」


 アイシャの指示通りにタンクチームが挑発するとうみへび座の進行方向は俺達から彼等へと変わり、近接アタッカーチームが勢揃いしているポイントまで誘導される。


「攻撃開始。ラプラス、次の予測時間は?」

「タウント切れるまで10分23秒、風は南風で風速が維持されれば変化無し。離脱開始は遊撃部隊以外が7分後。7分33秒でうみへび座のスキル来るから半々で前後に回避。デッドマン8分後。リミア9分54秒後。シン10分22秒後」

「毒でうみへび座が死ぬのは?」

「…後8時間14分13秒。でもそこまでの分岐の数が凄い」

「1時間切ったら教えて。姫、グレイ達にもデッドマンが離脱するまでは攻撃させるから呼んで」

「了解」


 うみへび座に四方八方から魔法や弓矢などの遠距離集中砲火を一切に浴びせると、その砲撃の合間を縫うように数名のプレイヤー達が首へと斬り込んでいく。


「グレイさん、行けそうですよ!」

「あぁ、このまま行けるなら麻痺毒使うことも視野に…」


 その時、一瞬だったが俺は砲撃により土埃まみれになっていたうみへび座の黄色い眼が赤く光ったのが見えた。同時に背筋に凍りつくような寒気が襲ってくる。


 それは反射的な行動だった。直感的にそう感じとったからこそ身体が動いた。


 ()()()()()()()()


 躊躇なく俺は隣のマナロの手を引いてその場から飛び出した。


「え、ちょっ!?」

「伏せろぉ!」


 次に見えたのは、先程まで居た場所に一条の光が地面をなぞり通過する光景であった。

 直後、地面からは光が壁のように溢れ出す。俺が彼女を庇うように覆いかぶさると、爆風と共に衝撃波が襲いかかってきた。数秒間の出来事だが、死を想像するのには充分な時間であった。


「ゲホっ!無事か…」

「は、はい…ありがとう……ございます…」


 突然の出来事にマナロは放心状態になっていた。無理もないだろう、俺だってあんな分かりやすい悪寒がしなければ回避は間に合わなかった。


「ヘイトガン無視でこの威力…特殊攻撃…体力は…やっぱ5割切ってるな。いつの間に…」

「大丈夫!?」


 同じ遠距離のアタッカーなのもあってか近くに居たアイシャが駆け寄ってくる。


「アイシャ、ラプラスの予測以上に減りが速い。今のペースだと次の特殊攻撃は被害が出るぞ」

「えぇ、分かってる。ラプラスもルキフェル達のデータが少ないからダメージ計算が間に合ってない」


 確かにそうだ。ルキフェル達の英雄魔法はラプラスからすれば初めて見るものばかりのはずだ。それを一目見て、1秒当たりのダメージ量から同時に使用されたあらゆるスキルの理論ダメージ値と差し引きしてスキルダメージ値を計算し、未来予測に使わなければならない。ましてそれが幾つもあるのだ。ラプラスの負荷は凄まじく、誤差とも言えるズレが徐々にあらわとなっていた。


「退かせるなら有志の方かしら…彼等をめちゃくちゃなペースに付き合わせるわけにはいかない」

「それはやめた方が良いですよ?」


 アイシャの提案を否定しに来たのは、チェーンソー片手に暴れまわっていたティナである。


「どういうことティナちゃん?」

「ユノにブロックされるので細かく言えませんでしたが、単純に考えて下さい。たかが序盤のシナリオボス程度に5人も人数割きませんよ。こんなの1人いれば充分です」


 そうあっけらかんと言うティナにマナロは恐る恐る問いかける。


「あの…すみません。その言い方だとまるでもう一体格上が出てくるように聞こえますけど…」

「気をつけて下さい…そろそろ、ですよ?」


 それを聞いた俺は、マナロを連れてルキフェル達の所へと向かう。そこには、何かの危機を予測したのかラプラスとシンも合流していた。俺は、どうしても気になってしまい聞いてしまう。


「ラプラス…もうすぐ…何か来るか?」


 ラプラスは、表情1つ変えずに結論だけ述べた。


「グレイ…沼地の振動が不規則…これは何か出てくるよ…」


 ティナとアイシャも合流すると、俺はルキフェルに向かい1つ文句を言った。


「おい…ルキフェル…お前今の今までそんなこと一言も…」

「どうせ言ってもユノに妨害されるからいいかなって…事実、妨害されたし」

「ルキくんのそういう雑な所本当好き!」


 ふざけんなと内心思う時間もなく、沼地の中央に巨大な穴が現れる。やがて穴は丸い影をつくり出すと、陸地に向けて小波が立ち穴の中からは山のように巨大な生き物が浮上する。その姿はシオマネキのように片バサミが肥大化した巨大蟹で全身は沼地の泥で覆われている。


「これよりストーリークエスト『友守る。白の堅牢鋏』を開始します」


「『解析』終了…データ送るわ…」


 システムによるアナウンスの後、沈んだ声色のアイシャから送られてきたデータは予測通りのものであった。


 名前:Fraternity(友愛の) Cancer(蟹座)

 レベル:測定不能

 HP:測定不能

 MP:測定不能


 いやまぁ知ってたけど…分かってたけどさ…こう…直に見ると絶望感がすぐそこまで迫ってくるな。


「今まででこれ一番やばくない?同時討伐だよ?」


 正直俺はどうしようかと助け舟を求めてクラリスの方を向く。


「クラリス…」

「まぁ、そのための私達5人よ。しばらくあの蟹は任せなさい」

「そういうこと。僕らで相手するからその間にしっかり倒しておいてね」


 元からこの状況を予測していた5人は、俺達と入れ替わるように場所を変え、武器の矛先を蟹座へと向ける。しかし、アイシャはそれを左手で制した。


「どういうつもり?ラプラスって子の予測を使うにもうみへび座の方がいいと思うけど?」

「あんた達だけで本当に大丈夫?」

「そりゃ勿論、僕らβテスターだよ?」

「私の知ってるストーリーボスは例えチートの動きしても殺しにくるくらいは理不尽よ。ましてこれは3番目。本当にうみへび座を倒すまで誰も死なずに済む?」


 クラリスはそれに答えることなく、沈黙を貫いた。やがて、タオが彼女の肩に手を置くと仕方ないと言うように息を吐く。


「確かにキツイ…でも並のプレイヤーは足手纏いだから」

「一理ある…グレイ!」

「はいはい」


 この先言われることに俺は大体の予想ができていた。


「あんたはヒュドラに行って。あれのMVPはあんたが取らなきゃいけないの!」


 アイシャに続いて見知った顔の連中が俺の後ろから声をかけては蟹座の方へと駆け出していく。


「そうですよーあの蟹は私達が倒しておきますからー」

「ほら、さっさと行って来い。邪魔させねぇからよ」

「今回は聖女として存分に頼って下さい」

「聖女ちゃんもこう言ってるし、私も行くから安心なさい」

「私のファン全員使って勝ちにいく」


「あははは!楽しんできてね親友(グレイ)!僕は僕で最っ高に楽しんでくるよ!」

「不確定要素が一人減る分未来は見やすい…」


 駆け抜けていく仲間達は誰もが自信に満ちあふれており、とても死地に向かう手前とは思えなかった。


「ふふ…今回のプレイヤー達も私達の時と負けず劣らず自信過剰で頑固者だ」

「グレイ、うみへび座は残り3割だ。意地でも削りきれ!」


 笑顔でグリフォンを呼び出すクラリスと後は任せたと言わんばかりのルキフェルを見ていると思わず心中が口に出てしまった。


「何だろう……あっち、負ける気がしねぇ……てか少しはこっちにくれよ…」


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