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小説との出会い  作者: 和泉マサムネ
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友人との関係性

僕は、ある日ある少年に出会って小説に恋をした。


僕はいつも通り七時半にセットした目覚ましで起きて二度寝をして結局八時に起きた。そこから歯磨きだけを五分で終わらせ、制服に着替え家を出る。家から学校までは徒歩で十五分程度だ。学校についた僕は友達と軽く挨拶をしベルがなるまで友達と一緒にいる。そして、ベルがなる直前に席に戻りいつも通りショートホームルームをしていくのだが、その前にある朝読の時間は特に退屈だった。なぜなら僕は本が好きではないしだからといって寝ると口うるさい教師に怒られるからとても嫌な時間だった。だが、その日は違った。

僕の席は窓側の一番左の前から二列目に位置していてその前の席にある少年はいた。

その子は普段あまり自分から喋らないし休み時間も教室で過ごし、外には全く行かない。いわゆる陰キャである。

その子とは、小学校から面識があるが中学校に入ってからは学校で席が近いから話すことがあるだけで一緒に出かけたりすることはないからすごく仲がいいわけでもなかった。

だが、なぜか、僕の前の席にいる例の男の子、空太君は机に寝そべっている僕の手に本を渡してきた。

それが僕が本にハマり始める瞬間だった。

空太君は、無言で渡してすぐ前を向いた。だが、僕は何も声をかけずになんとなく読みすすめてみた。

その時読んだ本は青春○○野郎(略)だった。主に主人公とヒロインが思春期症候群という怪奇現象に立ち向かってくストーリーだ。そして、僕はその本を読むうちにだんだんハマっていき、感動をしたり悲しかったりするという感情を体験させてもらった。本一つでいろんな視点から物事を見れたりいろんな感情になれる凄さにぼくはいつしか惹かれていった。

そして、空太君と読んだ小説のどのあたりが良かったのかなどを話し合い共感することの楽しさも覚えた。

とても、気分がよく活き活きした毎日を僕は過ごせていた。

しかし、20冊程度読んだあたりで飽きることがあったり本以外にも楽しいことを見つけたりしてしまいなかなか本を読まなくなった。それでも、空太君はいろんな小説を貸し続けてくれた。そんな空太君を僕はとても優しく仲が良いと思っている。だから、空太君と話すのが大事だと思ったし小説を読まなくなる習慣がついてしまっては嫌だったから僕はまた読み始めた。そして、そこからまた僕はいろいろな小説にハマっていく。どんどん好きになっていく。なんか、まるで好きな人と似たような感情だった。

初めてあったときはとても楽しくてたまに飽きて好きじゃなくなることもあるけれど、いざ触れ始めると、また深入りしていくき、いろいろな感情にさせてくれる。


これが、小説に恋をしたという意味だ。


だが、そんな影響を与えてくれた空太君とはもうすぐ中学校生活を卒業するため別れることになってしまう。なんだかんだいろいろな思い出がある空太君とわかれてしまったらどうなるのかこの時はまだ予想すらもできなかった。


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