1、…転生しましたが、すでにおかしいです。
うーん…ここどこだー?
目を開けると…え?!だれ!?なんか美人な人が!?
アワアワしていると美人さんが微笑んできた。
「あらあら。ウィル、おきたわ…かわいい子ね。」
「お、本当だな。君似の可愛い子だ。ほれ、パパだぞ~」
ファ!?今度はなんか若いイケメンが……って、パパァ!?
え?え?
…そういえば、確かに体が動かないなぁとは思っていたけど…
赤ちゃんか!マジか!
……じゃあ、こっちの美人さんはママか…
うん、どこが平凡な家族だコノヤロウ
あの神様殴る!決めた!絶対殴ってやるからな!!
と、覚悟を決めたところで気づく
…あれ?赤ちゃんってことはこう…食事とか、お手洗いとか、人の手でしてもらうってことだよね…
う、うわぁ…いやだぁ
と、思っても仕方がないものは仕方がないので、我慢…
しばらく赤ちゃん生活を満喫してわかったことは
1、どうやらここは異世界。まぁ、これは神様も言っていたことだし、そんなに驚かない。
なんでわかったかっていうと、地球の人にはあんまり見られない髪や目の色の人がたくさんいたんだよね。
あと、なんか魔法とか、そういうファンタジーな内容が周りの人の口からポンポン出てくる。
2、家族が美形。
今の家族には、パパとママと、兄ちゃんと姉ちゃんがいる。
にーちゃんとねーちゃんは双子らしい。
でも、性格は反対だ。
パパは、雪のような白銀の髪に蒼玉の瞳。若くてイケメン!
ママは淡い金色の髪で、翠玉の瞳。とっても美しいお方です!
ねーちゃんは、パパから受け継いだ白銀の髪と、ママから受け継いだ翠玉の瞳。
にーちゃんは引き継いだものが逆で、淡い金色の髪と、蒼玉の瞳。
3、なんかこの家けっこう位が高そうです。
ママとかパパが「王宮」とか、「王様」とか、「殿下」とか、頻繁に言ってたし、ねーちゃんや、にーちゃんに対して、なんかメイドさんとか執事っぽい人が「お嬢様」や「お坊ちゃま」って言ってたんだよね。
使用人がいる家なんて異世界といえどもそんなにいないと思う。
そんなこんなで半年経ちました。
ところで、我が家には犬が二匹いました!
1匹がコリーっぽい犬で、クレイ。
もう1匹が、ポインターに似た犬で、フレイ。
クレイはしっかり者で、フレイはお調子者。
よくはいはいしている私を煽るようにして、遠くまで連れて行こうとするフレイをクレイがパンチして私を咥えて元の場所まで戻されてしまう。
う~探検したいのに~
でも、クレイのふかふかの毛はお昼寝にちょうどいいので許す!