表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/34

第28話 部活

入学式を終えた翌日


早速学校では部活の説明が始まった


この学校では部活の推薦の生徒が多くいるため、中学校では恒例だった各部活による部活紹介がなかった


ほとんどが初期設定で部活に入っているため、紹介をする必要がないのだ


そのため、明日までに部活を決めろと言う担任


「ごめんね……この学校のルールだから……」と申し訳なさそうに言う


どうやら部活に入ってない生徒の扱いに関してはこの学校は厳しいらしい


全員加入がルールならもっと時間が欲しいところだ


「真矢は何部に入るんだ?」


1人でこんなことを思ってると友哉が話しかけてきた


「まだ決めてないのかな」


「吹奏楽部じゃないのか?」


「まぁ何も無かったらサッカー部に入ろうぜ!」


「僕がスポーツできないの知ってるでしょ……」


「サッカー部っていうのはマネージャーっていうのもあるんだぜ!」


「そこらへんの女子よりはよっぽどお前の方が……」


「それ以上は言わないで……」


「ちょっと友哉!」


友哉とはなしをしてると美結が話しかけてきた


「もし吹奏楽部に入らないならもちろん真矢は私の部活に入ってもらうんだから!」


「だってお前の部は男は入れないだろう……」


「真矢なら大丈夫!」


「女の子で可愛い男の子が嫌いな子はいないから!」


「女の子の体操服来て髪結んだらもう女の子だもん♪」


「……」


「大変だな真矢も」


「まぁ、二人ともありがとう」


「考えとくよ」


「まぁ、真剣に答えると、部活側は入部してない子のリストを持ってるから、この2日間くらいは勧誘がくると思うよ!」


「それを踏まえて考えるといいよ!」


美結にしては出来過ぎたアドバイス


参考にさせていただきます




と思ってたが、実際に勧誘が来てみると


女装部


アニメ研究会


など、なんと言ったらいいのか


僕は背が低い分あまりスポーツ系には誘われないことは理解していたが、ここまで酷いものだとは思ってなかった分ショックだった


美結の言った通り、女の子の部活でも歓迎という部活もあった


まさか本当に勧誘誘われるとは


そんなことを考えてた矢先


「あの……西崎君は何部に入るの?」


と話しかけてきた女の子がいた


かなり小柄な子


僕よりは大きいというツッコミはいらない


「え、えーと……」


「あ、ごめん」


「私は麻夏萌乃」


「覚えてないかな?ほら、受験の時に」


思い出した


あの顔を赤くしていた女の子だ


「あの時はごめんね……」


「こんな可愛くて小さな男の子が現実にいるんだなって驚いちゃって……」


褒められているのかけなされているのかわからない僕であったが


「まだ部活は決めてないかな?」


「そうなんだ……」


「一緒だったらいいね」


「私もう帰るからまたね」


「西崎真矢君♪」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ