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第13話 1人の夜

「ねーんねーん

ころーりーよー

おころーりーよー」

「……」

何か耳音で声が聞こえるのは気のせいであろうか?

「ぼーうやーはよいーこーだー

ねーんねーしーなー」

どうやら気のせいではなかったらしい

「……お姉ちゃんどうかしたの?」

「ん?

子守唄だよっ!」

「それはわかるけど……

なんで今日に限って……」

「しんくん今日えーんえーんってしちゃったから

一人で寝れるかなぁ?って心配で!」

「……」

意地悪をしているのか過保護過ぎるのかどっちだろうか?

「逆に気になって寝れないよ……」

「えー……

ならお姉ちゃんの膝の上で抱っこされながらねんねしよっか?」

絶対しない

そんなことしたら

明日学校で美貴さんにそれを話し

そこから美結に伝わり

全体に流れ

周りの僕に対するシスコンのイメージがグレードアップしてしまう……

+きもちがられる

「僕は大丈夫だから

大我寝かしつけなよ」

「大我は一人で寝れるから大丈夫!」

まるで僕が1人で寝れないみたいじゃないか

僕だってそれくらい余裕さ

「僕も1人で寝れるから」

「えー……

添い寝はー?」

「いいです……」

「なーんだ……

ならお姉ちゃんお部屋行っちゃうからねー

おやすみー」

「おやすみなさい」

これでゆっくり寝れる






今何時だろう?

もう6時くらいだろうか?

「まだ2時か……」

どうやら早く起きてしまったらしい

「トイレ行ってまた寝よ」

そう言ってトイレに向かう

そして終わり

洗面所で手を洗っていた

すると

「……」

今何か人影が見えたような……

で、でもお化けなんているはずはない

絶対にない

ないない

そう自分にいい聞かせながら僕は部屋に戻ることにした

「ふぅー

早く寝よ」

寝れない

さっきの現象が強く残りすぎているようだ

「……」

こんな時に一緒の部屋に誰かいてくれたらよかったのかな……

不安も消えたのかな?

お姉ちゃん……

「……」

僕は、お姉ちゃんの部屋に行く準備をした

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