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第12話 真矢の悩み

しんくん何か隠してるな?

お姉ちゃんには直感でわかるんだよ?

何年しんくんと生活してると思ってるの……

世話の焼ける弟だなぁ

「しんくーん?

部屋はいるよ?」

「う、うん……」

「しんくん?

何か悩みでもあるの?」

「え?ど、どうして?」

「そんな気がしたから」

やっぱりそうだ

しんくんは何か抱えている

「何かあるならお姉ちゃんに言ってごらん?」

「だ、大丈夫だから……

僕勉強するから……

あっ……」

しんくんがカバンからノートを取り出すと

一枚の紙が静かに床に落ちた

「しんくんこの紙は?」

「み、見ちゃだめ……」

模試の結果だった

D判定

「しんくん……」

「ごめんなさい……

で、でも頑張るから」

「無理してるの?」

「え?」

「お姉ちゃんとお母さんがしんくんにプレッシャー与えちゃってたかな?」

「そ、そんなことないよ……」

「別に銘城じゃなくても大丈夫なんだよ?

しんくんの好きなところでいいんだよ?」

「……やだ……

僕銘城がいいんだもん……」

「しんくん……」

しんくんは情緒が不安定になるとこの年でも子供みたいな言葉を使う

いつものしんくんじゃ考えられないよね

それほどしんくんは……

「お姉ちゃんや友哉や美結と一緒の高校行きたいもん……

僕だけ違う場所なんてやだぁ……」

しんくんは泣いていた

大粒の涙を流して

私よりも遥かに小さな体で

こんなにも大きな不安を抱えて

1人で頑張ってたんだね

気づいてあげられなくてごめんね……

ぎゅっ

「お、お姉ちゃん……?」

気づいたら私はしんくんを抱きしめていた

「お姉ちゃんしんくんのこと何もわかってなかった

ごめんね

これからはお姉ちゃんもしんくんが銘城受かるよう頑張る

大丈夫!

2人で勝負すれば勝てるよ!」

「お姉ちゃん……」

涙が止まったと思ったしんくんの目からまたまた涙がこぼれ落ちる

「あれれぇ〜?

しんくんまたえーんえーんしちゃったの?

しんくんは泣き虫だなぁ」

「ち、違う……

これは汗だから……」

「そーだね!

よちよち!

もう大丈夫だからねぇ〜」

そう言って

わたしはしんくんと同じ目線になるまでしゃがみ

しんくんの涙をハンカチで拭いてあげる

「うっ……」

しんくんは、また弱みを握られたみたいな顔してた

「ほらぁ〜

もう泣かないの!」

そういってもう一度しんくんを抱きしめる

「うん……」

「あ!

お兄ちゃんお姉ちゃんに抱っこさなれがら泣いてるー!

お兄ちゃん甘えん坊だー!!」

「お兄ちゃんがえーんえーんしちゃったから、お姉ちゃんが抱っこしてあげてるんだよ!」

「……」

しんくんの目からはまた涙がこぼれ落ちていた

でもその涙は

さっきとは違って

不安に満ちた涙ではなかった



そういうとプロフィールみたいなの作った方がいいですね!

僕は身長とかそういう細かい設定まで割と知りたい方なので

僕自身は細かい設定まで書こうと思っています!

ちなみにこの回でお分かりになったと思いますが

真矢の身長はかなり低いです笑

次回もよろしくお願いします!



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