はじめに
「類能 夜魅合格したぞ。」
ここは、執事専門学校。合格発表が、地味以外はトップクラスの学校だ。
俺、類能 夜魅は地味に最短学校合格を果たした。
この後、合格者は先生に呼び出され雇い主(主人)を教えられる。
この瞬間が、一番緊張すると先輩に聞いた。
「えっと、君の雇い主になりたいと言う人が沢山いてな。」
まあ、最短だし成績もA+だったから当たり前だろうな。
「それで、えーっと、色々あって《詩乃家》に雇われることになって。」
ん?今、《詩乃家》って言わなかったか?詩乃家って言えば・・・
「ん、聞いてないな。・・・」
詩乃家って言えば、一流の暗殺一家・・・じゃないのか。
「おっ、もう車が来てるぞ。」
えっ、車で!?そんなに、争い率が高かったのか!?
そういえば、先生が【争い率が高かった奴は車で引き取られるぞ】って言ってたっけ。
「まあ、行って来い。待たせると悪いだろう。」
「えっ、はい。短い間でしたが、ありがとうございました。」
詩乃家の車に向かう。モノトーンのタキシードは、一流の執事
みたいだが、まだまだダメ執事と言っていいだろう。
100メートルぐらいの距離が、とても長く感じる。
う、こんな高級車よく買えたな。
黒い高級車の扉が開く。うわー、本物執事に睨まれてる睨まれてるよぉ。
「えっと、あなたかしら。類能 夜魅さん・・・」
はひっ、きれいな声だなぁ~。第一印象暗殺者とは見えないんだが・・・
「まあ、いいわ入りなさい。立ってると、疲れるでしょう。」
本物執事が早く行けみたいに首振ってるし、まあ乗ろうか。
「はい。失礼します。」
うわっ、座席ふわふわだ。もたれていいんだろうか。いや、第一印象大切だから我慢しよう。
速っ、どれだけスピード出してるんだっ100キロ軽く超えてるだろぉ
「あら、もう着いたの?いくらなんでも早すぎない。」
「そうですか?スミレさまに《早く帰ってきて》と言われましたので少し飛ばしましたが」
「そう、スミレったら寂しがりやね。」
すごいな。あんだけスピードだして〔少し〕とか。
「まあ、降りなさい。あなたの主人を紹介するわ」
車を降りる。広い庭、大きな木、貴族の家みたいだ。
タッタッタ
「お母様お帰りなさい。待ってましたの」
うわっ、かわいい子。ピンクの服・・・お母さんと同じきれいな声。
長い髪、クルクルカール。誰がセットしてるんだろう。
「ああ、言ってなかったけどこの子があなたの主人よ」
えぇ、この子が!?どう見ても、小学生に見えるんだが。
「ほら、新しい執事さんにあいさつは?」
「詩乃 スミレ。8才。ピンク色がスキですの」
だろうな、服もピンクだし。てか、8才で執事雇うか。
「ぼくは、類能 夜魅です。これからよろしくお願いします。」
挨拶は、した。8才ってことは・・・3年生か
「るいのう、よみ?珍しい名前なの。」
「・・・あら?スミレが人に自分から話すなんて。あなたすごいわね。」
そんなに、珍しいのか。まあ、子供にだけは良く好かれる体質だし。
「行くなの、よみ。」
うわっ、小さい手。いい匂いの髪。ここでの執事は、大変そうだが・・・
ここで雇われた分、頑張って働かなくては!
読んでいただいてありがとうございます。
直感で書いたのでちゃんと出来ているのか心配ですが、これからも頑張りたい!
あっ!あと、感想お待ちしています。
※文字間違っていたら教えてください。