第十三話
まだまだ加筆していきます。
「まあ暗い話ばかりだと辛気臭くなるから、この話はこれでお仕舞にしよう。」
はぁ、これは双方がダメージをくらったな。向こうから振ってきたから同情はしないが。
「……そうですね。では依頼の詳細をお伝えしましょう」
うん、さっさとやっちゃってくれ。マジで話が進まん、めんどい。
そうだ、最近教えてもらったあれを使おう!
キングクリムゾン!!!
―――という事ですが理解できましたか?」
やべっ。とばすの速過ぎて全然分からなかった。こう言う時の秘技【曖昧に相槌】!
……ぐあぁぁぁ!俺のライフはもうゼロよっ(泣)
「ああ、理解した。了承は関係ないという事だが、俺の気持ち的に了承したと言っておこう」
もうどうにでもなれ!拒否は出来ないんだし受けるんだったら気持ち良くいこう。
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現実side
しかし俺が仕立屋をやる事になるとわなぁ。前はあいつがよくやってたけど。
てか貴公子とかもやってたような?自分でやればいいと思うのは俺だけ?
……ダメだ、疑問ばっかりが増えていく。
キンクリした直後で情報認識能力も少し低下してるし。
まぁ「やる!」と言ったからには頑張るとしますか!
グゥゥゥ 「……てか飯食おう。このままじゃ餓死しそう」
確か冷蔵庫の中身は―――スポーツ飲料とお茶だけってっ?!マジで泣きたくなってきた。
現在、帝に恋人はいない。ごく最近まではいたが。
帝の職業は自宅でもできる。というより自宅に居る事である。
一応、ネット環境が整っていれば屋外でもできるが。
なので突発的事故のような事が起きなければ大抵は暇である。
しかし彼がその時間を恋人に使う男かと問われれば、それはNOとしか言えない。何かに取り憑かれたようにゲームをするのだ。
なので。恋人の最低条件にゲーマーである事が問われる。
昨今日本女性の趣味にゲームが出てきて幾ばくか経つが、恋人とする事がゲーム一択という事はまずないと思う。
しかし帝の選択肢はいつでもゲーム一択しかないのだ。デートをしようと言った時などは槍の雨でも降るのかと言われる位の大珍事になってしまう。
勿論ひきこもりと言うものではない。普通に友人と外出して遊んだり、友人からの誘いでよく旅行などにも行く。
だが恋人とする事は何かと聞かれたら、「ゲーム」と言う一択しかなくなるのだ。
それに耐えかねた貴重なゲーマー女子に最近振られたばかりなので冷蔵庫の中が空っぽなのだ。
う~ん、今更外出たくない。でも明日の朝飯も考えるとコンビニよりスーパーの方がコスパも良いし……。
「よし!散歩がてらスーパーで買い物しよ」
そうと決まれば露の散歩装備を用意するか。
露と言うのは帝の飼い犬である。
外見の特徴を一言で表すとしたら『狼』が妥当であろう。
亡くなったレイ(父)とリン(母)は狼っぽかったが、普通に犬に見えた。だが露は狼にしか見えない。
この前など散歩中に警官に職務質問された位だ。本当にあの時は焦った、心の中で。
最近どんどん狼っぽくなってるから、入念に準備しとかないと何か起きそう。俺の悲しき騒乱者の勘がさわいでいる。
~散歩中~
桜がそろそろ完全に散りそうだ。もう少し見ていたかったかな。
にしても相変わらず潔い散り方するよなぁ。……あいつも名前通り潔く散って―――後に残る奴のこと考えなかったのかよ!
……ふぅ、久し振りに取り乱してしまった。やっぱり春と桜は嫌いだな。
歌でも歌って気分変えるか。
「ランドセルしょって桜並木を歩く~♪ああ高鳴る胸の鼓動~♪」 プルルル
あれ、吉良先輩?こんな時間に電話掛けてくるなんて……タイミングも悪いし。
ピッ 「はい、もしもし。」
騒乱の予感がして少し声が震える。
『コウ!お前TTの仕立屋やるってのはマジか?』
やっぱり騒乱の予感が大きくなってきた。
てか情報速くね?!依頼されたの3時間前位だぞ。イベント関連は守秘義務とかあるんじゃなかったっけ?!
最近『占いツクール』というサイトを友達に勧められて覗きに行きました。
そこで初めて「キングクリムゾン」というものを知りました。
なので今回、キンクリを使用してみたのですがどうでしょうか?
誤字・脱字/感想・アドバイスをお待ちしております。