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信念

セリーナ・ルミエールの無事の報せが届いてから数日後、星屑の鍛冶屋ではケントとメイが、今後の方針について熱く語り合っていた。


「メイ……今回の一件で、俺は命の重さを改めて感じたよ。」


ケントが作業台の前で、ふと視線を落としながら呟く。

メイは彼の言葉に耳を傾けながら、手を止めた。


「セリーナが無事で本当に良かった。でも、もし彼女が命を落としていたらと思うと……俺たちの武器が命を救えなかったと思うと……。」


ケントの言葉に重みがあり、メイは真剣な表情で彼を見つめた。


「……ケント。」


彼女が口を開く前に、ケントは続けた。


「武器ってのは、戦うための道具じゃない。命を救うためのものだ。それを、星屑の鍛冶屋の信念にしないか?」


ケントがそう言うと、メイは頷いた。


「いいと思う。それが、星屑の鍛冶屋の在り方になるってことね。」


ケントは微笑みながら紙とペンを取り出し、メイの方に顔を向けた。


「そうだ。そのために、ミッション、ビジョン、コンセプトを明確にするんだ。」


メイが首を傾げながらも興味を示すと、ケントは簡潔に説明を始めた。


「ミッションは『星屑の鍛冶屋がなんのために存在するのか』、ビジョンは『星屑の鍛冶屋が目指す理想の姿』、コンセプトは『それを実現するための方法』だ。」


ケントが紙に書いた内容を見せる。


====================================

ミッション:

命を救い、未来を繋ぐ武器を作る。


ビジョン:

星屑の鍛冶屋が作る武器で、冒険者の命をより長く守り続ける。その結果、冒険者たちが安心して挑戦し続けられる世界を実現する。


コンセプト:

耐久性、機能性を兼ね備えた武器を提供し、冒険者の生存率を高める。

====================================


メイが目を輝かせながら紙を見つめた。


「なんか星屑の鍛冶屋がただの鍛冶屋じゃなくなった気がするわ!でもケント、耐久性が高くなると、その……買い替えの頻度が減って売上が落ちない?」


ケントは彼女の反応に満足しながらも、少し真剣な表情を浮かべた。


「ああ。メイが言うように、耐久性が高いと買い替えの頻度は減るかもしれない。でも、それでいいんだ。」


ケントは続ける。


「耐久性が高まれば、冒険者たちは長く生き延びられて、冒険者として活躍できる時間が長くなる。そうするとその間は、信頼を得た星屑の鍛冶屋に戻ってきてくれるだろう。武器だけじゃなく、防具や新たな商品も作れば、長期的にはもっと大きなマーケットが見えてくる。」


メイは少し考えて、感心したように頷き、にっこりと笑った。


「ケント、なんだかすごい人に見えてきたわ。」


ケントは少し照れくさそうに笑いながら、作業台に戻った。


「よし、次は新しい武器と防具を作る準備だな。星屑の鍛冶屋はここから本当に始まるんだ。」


ケントがそう言い終わったタイミングで、店のドアをコン、コンと叩く音がした。


「メイ、ケント。いるかしら?」


軽快で明るい声が店内に響く。その声を聞いたメイは、目を輝かせてドアに駆け寄った。


「セリーナ!!元気そうで本当によかった……!!」


ドアが開くと同時に、セリーナ・ルミエールが『ルミナス・エッジ』を腰に収めたまま、眩しい笑顔で現れる。彼女の瞳には、短剣への感謝と星屑の鍛冶屋への信頼がしっかりと宿っている。


流れ星のマークが光を反射し、部屋の中に一瞬の輝きを与えた――。



【読者の皆様へ】


数ある作品の中から、本作を読んでいただき、ありがとうございます!




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これからも楽しんでいただけるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!


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