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超短編集

弾のない銃

作者: 西山景山


 黒服の男に一本のボールペンを渡された。


「これは?」


「あなたが知る必要はありませんよ。ただあなたは私が言うタイミングで、そのペンの頭を押せばいい」


「本当に、それだけで借金を無かったことにしてくれるのか?」


「ええ、約束しましょう。ただし、注意点が二つあります」


「注意点?」


「ええ。一つ、私が合図するまでは絶対にペンを押さないこと」


 黒服の男は二本の指を立てる。


「二つ、ペン先を自分のこめかみに押し付けてペンを押すこと。安心してください、芯は入っていないので」


 俺には、黒服の男の指示に従う以外に道は無かった。

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