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何でも買ってくれる私の彼氏の狙いは、一体なんなの?

作者: 七瀬








私の彼はやたらと私の欲しいモノをなんでも買ってくれる。

確かに彼はお金を持っている。

貯金もそうだけど、彼の親がお金持ちでお年玉やお小遣いと言って、

38歳になる彼に未だに彼の親は彼にお金をあげるらしい。

月々の彼へのお小遣いは40万円、お年玉は100万円。

彼は自分の為には、あまりお金を使わない!

だから、彼の貯金通帳を私に見せてもらった時は、腰が抜けそうな

ぐらいお金が貯まっていたのだ。

〇の数がハンパない!




・・・だからと言って、私は彼がお金を持っているから好きになった

訳じゃないし、今でもそうだ!

でも彼は私にやたらとお金を使いたいらしく、なんでも私に買ってくれる!

正直、嬉しいのだけど?

彼に無理もさせたくない!

だから、“私は彼に何も買わなくてもいい”と言っても私の話を彼は

全く聞いてくれない!




『“あのね? もう私にお金を使わないで!”』

『なんで、いいじゃん! 俺が君にお金を使いたいだけだよ。』

『“気持ちだけでいいよ、もう私の為にお金を使わないで!”』

『なんでそんなに嫌がるの? 普通、女の子は男にお金を使って

ほしいモノじゃないのか?』

『“皆がみんな、そうじゃないのよ!”』

『お金目当ての女も居るというのに、君は凄く変わっているね。』

『“普通だよ、惇は私の彼氏だし!”』

『・・・彼氏だからかな、』

『えぇ!?』

『・・・な、何もない。』

『今日の晩は、私がお金を出すから、何か食べに行こう!』

『俺が出すって!』

『いいの! 私が出すから。』

『・・・・・・』





・・・“彼はお金をやたらと出したがる彼氏らしい!”

私が彼にお金を出させないように言ったりすると? 彼は何故か嫌がる。

私には全く彼の考えが分からない!

たまに彼にワザと奢ってもらう時もあるけど?

その時の彼の笑顔がとても眩しく感じる。

彼の笑顔を見る為にも、たまに私は彼に奢ってもらうように心掛けていたが、

やっぱり私は彼に奢ってもらうのが嫌なのだ!



でも、彼はどうやら? 職場でも何処でも彼がお金をだしていたと後で知る。




『今日は俺が奢るよ。』

【いつもありがとう!】

『“惇が居るだけで、オレら皆金出さずに済むよ。”』 

『“皆の喜んでくれる笑顔が嬉しいだけだから、気にすんな!”』

『惇は本当にいい奴だよ。』

『なんだよ、もう酔ってんのか?』

『そうじゃないんだって! オレ達みんな、奥さんに財布握られてて、

オレなんて月のお小遣い1万2千円なんだぜー! そんな少ないお金でさ

一体何ができんだよ!』

『“子供の今後のお金にってさ、コツコツ嫁は金を貯めてるらしいけど、

本当にそうなのかって疑ってるところもあるんだよな。”』

『・・・疑ってるって、何かあるのか?』

『ボクの居ない時に、嫁のママ友と昼飯食いに行ったらしいんだけど?

どうも高級寿司屋に行ったらしいんだよ。』

『“回転ずしじゃない方か?”』

『あぁ!』

『マジか? 値段も書いてないアレか?』

『・・・らしいんだ、ボクの給料は嫁の高級な飯に消えているよ。』

『絶望的だな!』

『あぁ、絶望的だ! 金がヒラヒラと羽がデキて飛んでいくよ。』

『じゃあー今日は飲め飲め!』

『あぁ、飲もうぜーい!』

『俺の奢りだ!』

『オレ達の頼りになる惇だー!』

『うまい事言ってんじゃないよ!』

『もう一回、あらためてー!』

【カンパーイ】






こやって、彼の友達や職場の人達に彼は全部奢っていると後で知った。

“奢りたい病”なのか?

いつか火の車になる恐れのある彼との“結婚”を本気で私は悩んでいる!

金遣いの悪い夫は、後で困るしね。

“今の私は、彼とはここまでの関係で終わろうと思っているわ。”

それが現実的でしょ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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