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再会


 今日は冒険者ギルドに良い護衛の依頼が無いかの確認をしに行く。

 そろそろこの街から出たいし、新しい景色を見に行きたい。けど俺もアリシアも特に行きたい街は無いので取り敢えず護衛依頼が有ればそれに便乗しようと思う。




 まぁ、まだ一回も護衛依頼を受けた事が無いし、どんなものなのか経験しておくのも悪くは無いだろう。




 というわけで俺とアリシアは冒険者ギルドに向かった。




 ギルドに着いた俺たちは受付嬢の子に良い護衛依頼が無いか聞きに行ったのだが。




「あ、ユウヤさんにアリシアさん!おはようございます!」




「おはよう」

「えぇ、おはようサキさん」




 この受付嬢の子は何だかんだで俺とアリシアが受付を担当してもらう事が多いサキさんだ。

 とても豊かなお胸をお持ちの茶髪の可愛いらしいお姉さんだ。




「実はお二方に頼みたい依頼がありまして」




「というと?どんな依頼なんですか?」




「ドラゴンの討伐依頼です」




「ドラゴンですか」




 ドラゴンとはこれまたファンタジーっぽいのが来たな。

 いやしかし、ドラゴンとなると中々にタフな相手になりそうな気もするな。

 とてもじゃ無いけど盗賊団とかオークキングとはレベルが違うだろうし安請け合いは出来ないな。




「えぇ、今回は他の冒険者の方と一緒に戦ってもらう事になるのですが」




 他の冒険者と一緒に戦うのか。正直なところをいうとあまりやりたくは無いかな。

 一度も会った事が無い人間というのは、どんな戦い方をするのかも分からないし、そもそも信用出来るのかも分からない。




 ドラゴンと戦うというのにいざという時に裏切られたら嫌だし、アリシアに色目を向ける男とかだったら絶対にパーティーを組まない。

 もしそうなったら依頼を受けるとしてもアリシアと2人でドラゴンを狩りに行く。




「なるほど、どんな方たち何ですか?」




 ま、まずは相手の情報を知らない事には始まらない。会って見たら一緒にドラゴンを狩りに行っても良いと思う相手かも知れないし。




「元々今回のドラゴンを討伐する依頼を受けていたAランク冒険者の方です。別の場所でドラゴンをあと一歩の所まで追い詰めたんですが、逃げられてしまったみたいです」




 なるほど、今回一緒に臨時パーティーを組むかも知れない相手はドラゴンを一度追い込んでいるのか。

 信頼できるかは置いといて戦力としてはかなり期待出来るな。前回は逃がしてしまったからより戦力を増やして挑みたいということかな?




「というか、その言い方するとソロの冒険者ということですか?」




「そうなの〜。私は1人で冒険者として活動してるの〜」




 サキさんが答えるより早く後ろから聞いた事がある声で回答があった。




「昨日ぶりなの〜」




「そうだね、マキアってAランク冒険者だったんだ」




 確かに昨日の会話中にそんなような事を言っていたけど。

 冒険者ランクが高いとか依頼でこの街に来ているとか。

 でもまさか、彼女がAランク冒険者でドラゴンを討伐しにこの街に来てるなんて思わないし、世間は狭すぎるだろ。


 

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