盗賊退治3
<ベレラン視点>
俺の名前はベレラン。盗賊団の団長をしている元Cランク冒険者だ。
この腕っ節の良さを利用して集めたガラの悪い手下達を使って、略奪や誘拐をメインにした活動をして暮らしている。
最近はこの街で手に入れた人間を売る事で良い感じに儲かっていた。だが、少し前に出て行った手下共が帰って来ていない。
手下が帰って来ないということはしくじって捕まえられた可能性がある。
そして、もしかしたら捕まった奴等が俺たち盗賊団の居場所を吐いているかもしれない。
それを思うと、そろそろこの場所も潮時かもしれない。
そう考えた俺はアジトの場所を変えることを決断した。新しい住処を見つけた俺は明日にはこの場所とはお別れする予定だ。
この洞窟は住みやすくて結構気に入ってたんだが、流石に命には変えられない。
名残惜しいがしょうがない。そんな訳で、俺と手下共で新天地へ向かうための最後の晩餐をしている。
今は酒を飲んでつまみを食いながら盛り上がっている所だ。
そして、この後は捕まえてきた女達で楽しむ予定だ。もちろんボスの俺が一番最初に遊ぶ権利を持っている。
ふむ、今から下半身が疼いてしょうがないな。ガハハハハハ!!!
「うわぁ!!」
晩餐会を楽しんでいた俺の耳に突如として聞こえたのは扉を壊す爆音と手下共の悲鳴だった。
これでも元Cランク冒険者で現盗賊団の団長だ。周囲を見渡せば何が起こっているのか把握することが出来た。
どうやら俺達は敵襲を受けているようだ。扉を破壊した槍のような形状をした氷が次々と手下共を貫いていく。
こちらに飛んでくる攻撃を何とか避けながら武器である斧を回収する。
少しすると敵の攻撃が止まった。俺の手下共は殆どが最初の奇襲で死んでいるだろう。
「くそ!何者だ貴様!!」
こんな魔法を使う相手に勝てるのかと言う不安と自分の城を滅茶苦茶された怒りを感じながらも俺は叫んだ。




